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【御朱印情報】栃木県「日光東照宮」の本宮と奥宮でいただける御朱印

栃木県日光市にある「日光東照宮」は、徳川家康ゆかりの神社で、「日光の社寺」として二荒山神社や輪王寺らとともに世界遺産に登録されています。徳川家ゆかりの御朱印を本宮と奥宮でいただくことができます。

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「日光東照宮」とは

「日光東照宮(にっこうとうしょうぐう)」は、260年にもわたった江戸幕府の初代将軍・徳川家康を「東照大権現(とうしょうだいごんげん)」として祀った神社です。家康の死後、遺言に従って息子・秀忠、孫・家光らによって1617年(元和3年)に造営されました。

日光東照宮_入口
自然に囲まれた日光東照宮の境内入口。

 

1999年には、日光山内にある建造物群103棟や周辺の山林とともに「日光の社寺」として世界遺産に登録されました。世界遺産には「二荒山神社(ふたらさんじんじゃ)」と「輪王寺(りんのうじ)」が含まれます。
日光東照宮に隣接で宝物館や美術館もあり、徳川家康の遺愛品や朝廷・将軍家からの奉納品など貴重な品々が展示されています。徳川家康の生涯をアニメーションで見られる東照宮シアターもありますので、日光東照宮についてより深く知ることができます。

 

日光東照宮の拝観料は大人1名1,300円、宝物館や美術館を見学したい場合は別途入館料がかかります。セット料金もありますので、目的に合わせて確認してみてください。
また、拝観時間が季節によって異なりますので、そちらも注意が必要です。

 

【拝観時間】
4月1日~10月31日:午前9時より午後5時まで
11月1日~3月31日:午前9時より午後4時まで

 

各期間とも、拝観受付は閉門の30分前までです。

 

 

 

徳川家康の遺言

徳川家康といえば、戦乱の世を終わらせ、天下泰平の時代を築いた将軍。織田信長、豊臣秀吉と並び、三英傑と呼ばれています。
天下分け目といわれる関ケ原の戦いで勝利し、その後260年以上も続く江戸幕府を開きました。日本史に詳しくなくても徳川家康の名を知らない人はいないでしょう。

 

1616年に現在の静岡県静岡市「駿府城(すんぷ)」で75歳の生涯を終えた家康はある遺言を残していました。

 

「遺体は久能山に納め、一周忌を過ぎたら日光に神として祀ること」

 

この遺言に従い、息子である二代将軍・秀忠らによって社殿が造られ、家康のご神体は東照大権現として日光で祀られることになります。

 

映画や小説の徳川家康は力強くどっしりと構えて威厳があり、いかにも戦国武将といった姿に描かれることが多いです。しかし史実では、臆病で戦嫌いであったといわれています。臆病で戦嫌いであったからこそ平和な世を望み、死後も神となって国を守ろうとしたのかもしれません。

 

 

 

国宝「陽明門」

日光東照宮には神厩舎の三猿、眠り猫、五重塔などたくさんの見どころがあります。その中でも特に見応えがある「陽明門(ようめいもん)」です。

 

陽明門は1951年に国宝に指定された、日本で最も美しい門のひとつ。見飽きることがない、日が暮れるのも忘れるほどの美しさということに由来して、別名「日暮門」とも呼ばれています。
2017年におよそ4年にも及んだ平成の大修理を終えて、創建当時の美しさを取り戻し、訪れる人々を魅了しています。

日光東照宮_陽明門
美しく繊細な彫刻が施された大迫力の陽明門。

 

陽明門は横幅7m、高さ11mを超える大迫力の門に、508体の繊細な彫刻が施された豪華絢爛な造りとなっています。龍や麒麟といった平和の象徴である霊獣や、唐子(中国では子どもを意味する)が遊んでいる姿、中国の道徳を説いた姿などの彫刻が施されており、様々な意味を込めて造られたものだということがわかりますね。
中でも、子どもが安心して遊んでいる姿は、戦や貧困の無い天下泰平の世を象徴しているそうで、平和な世を目指して天下を治めた家康らしい逸話です。

 

陽明門手前の石畳10枚目中央あたりに立つと、陽明門の中央真上に輝く北極星、奥宮にある家康のお墓、陽明門、そして江戸城が直線でつながるといわれています。実際に星が見られる時間には日光東照宮の拝観時間は終了してしまいますが、そこに立つと、神となって国を守ろうとした家康のパワーをより感じることができるかもしれません。

 

 

 

自然のエネルギーとご利益

多くの自然に囲まれた日光東照宮は、空気が澄んで凛とした雰囲気があります。それゆえ、季節ごとに異なる自然を感じることができるのも魅力のひとつではないでしょうか。
春は新緑のみずみずしさ、夏は強い日差しゆえの美しい木漏れ日、秋は山全体が色づく紅葉、冬はピリっとした空気の神々しさ。
ぜひ実際に訪れて、日光東照宮の魅力を体感していただきたいと思います。

日光東照宮_紅葉
紅葉の色づき始めの時期は、木々の間から差し込む日差しが美しかったです。

 

また、霊山である「男体山」「女峰山」からのエネルギーが交わる場所にあたることから、仕事運、勝負運、大願成就などにご利益があるとされ、パワースポットとしてもたいへん人気があります。自然の力を全身で感じ、日頃の疲れを癒してください。

 

 


 

徳川家ゆかりの御朱印

日光東照宮でいただける徳川家ゆかりの2種類の御朱印をご紹介します。

 

まずは、境内入口にある御朱印授与場所にていただける日光東照宮本宮の御朱印です。初穂料500円でいただくことができます。
右上に徳川家の家紋である三つ葉葵が押印されており、シンプルで伝統を感じさせる御朱印です。

日光東照宮本宮_御朱印
日光東照宮本宮の御朱印の右上には、三つ葉葵の紋が押印されています。

 

右下に押印されている「陽明門 平成の大修理完成記念」の印は、陽明門が4年にわたる大修理を終えた記念に、期間限定で押されていたものになりますので、通常の御朱印には押印されません。
日光東照宮本宮では、過去に他にも世界遺産20周年や初詣時期などに期間限定の御朱印が授与されていたことがありますので、特別な御朱印を拝受したいという人は、公式情報をチェックしてみてください。

日光東照宮は季節や平日・祝日などに関係なく、多くの観光客が訪れる神社です。御朱印授与場所もたいへん混みあいますので、御朱印をいただく場合は時間に余裕をもって訪問してください。

 

次に、奥宮でいただくことができる御朱印です。初穂料は400円、書置きの御朱印になります。こちらも右上に徳川家の家紋である三つ葉葵が押印されています。

日光東照宮奥宮_御朱印
日光東照宮奥宮でいただける書き置きの御朱印にも、三つ葉葵が押印されています。

 

奥宮には徳川家康のお墓があります。拝殿、鋳抜門(いぬきもん)、御宝塔からなる奥宮は重要文化財に指定されています。
奥宮は207段の石段を登った先にあるのですが、苔が生えていたり、多くの人が登るときには渋滞ができていたりと、少々険しい道のりになりますので足元に注意をして進まれてください。
たどり着くのには少し苦労しますが、奥宮は一段と空気が澄んでおり、神々しい雰囲気がありますので、ぜひ訪れていただきたいおすすめスポットです。

 

 

御朱印は神社やお寺に参拝した証明であり、神仏とのご縁を結ぶ意味があります。
死してなお、東照大権現として民の幸せを願った徳川家康とのご縁を結ぶ御朱印であれば、見るたびに守られているような心強い気持ちになれる最強パワーをいただけるかもしれません。
長い歴史と伝統がある日光東照宮で、ぜひ御朱印をいただいてみてくださいね。

 

※徳川氏発祥の地とされ、三大東照宮のひとつとされていた歴史がある世良田東照宮に関して、以下リンクの記事でご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。

 

【御朱印情報】群馬県「世良田東照宮」の「徳川氏発祥の地」の御朱印

 

 

 

 

ペンネーム:いーまみ
武士の漢気に魅了されたWebライター。趣味の史跡巡りで歴史を感じながら、御朱印をいただいています。日本史にゆかりのある神社仏閣の御朱印とそれにまつわる歴史を学ぶのが好きです。

 

 

 

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