四国の職人が心に響く手仕事で仕上げる
オーダーメイド納経帳・御朱印帳「千年帳」

「千年帳」オンラインショップ
facebook twitter instagram
facebook instagram twitter

千年帳プロデューサー・佐藤崇裕インタビュー

オーダーメイド納経帳・御朱印帳「千年帳」の開発発起人であり、制作・販売を統括する千年帳プロデューサーの佐藤崇裕の四国に密着した活動や地域への想い、千年帳の開発・制作の経緯などをインタビューしました。

スポンサーリンク



 

 

千年帳制作チーム

オーダーメイド納経帳・御朱印帳「千年帳」は、それぞれの専門技術を持つ四国の職人が、最高品質の納経帳・御朱印帳を仕上げるために長い期間をかけて試行錯誤し、開発した商品です。
四国内を拠点に活動する様々な分野の専門家が集まって結成された千年帳制作チームのメンバーは、現在の活動分野に関わることになったルーツやストーリーがそれぞれに存在し、活動分野へのこだわりや想いをもって取り組んでいます。
活動状況や千年帳にかける想いなどをぜひ広く知っていただきたく、メンバーが自分の声でお伝えするべく、インタビュー動画を撮影しました。

千年帳制作チーム
千年帳のメイン素材である「土佐手漉和紙」が生み出される高知県の仁淀川にかかる沈下橋で、千年帳制作チームのメンバーを撮影しました。

 

 

千年帳プロデューサー・佐藤崇裕

本記事では、千年帳の開発発起人で、制作・販売を統括する千年帳プロデューサーの佐藤崇裕(佐藤崇裕)のインタビュー内容をまとめていますので、四国に密着した活動や地域への想い、千年帳の開発・制作の経緯などをぜひご一読ください。
インタビューの様子は、以下の動画でも閲覧可能ですので、あわせてご覧ください。

 

 

 

 

四国のお遍路文化と四国に密着した活動

私は香川県高松市出身で、高校時代までを高松市で過ごし、大学進学を機に関東にでました。関東で16年ほど生活をしている間に地元の四国で地域密着の事業を起業したいという想いが強くなり、四国のことを考えた時にお遍路文化がすごく気になっていきました。香川県で過ごしていた時にはお遍路を身近な文化とは感じていませんでしたが、四国で事業をするにあたって自分自身が四国のことをあらためて見つめなおすためにお遍路を体験してみようと思い立ち、2015年に歩いて41日間かけて四国八十八ヶ所霊場を巡りました。

 

実際にお遍路をしてみると、四国内でもそれぞれの地域の特徴的な自然環境や風景、食などの特有の文化や、地元の人が訪れたお遍路さんをもてなすお接待など、魅力をたくさん発見することができました。一方で四国内でも特に地方部は高齢化が進み、お遍路に関わっている人たちもご高齢で、お遍路文化は今後10年・20年後にはどうなっていくのだろうかと不安になりました。そこから、お遍路の文化、四国の文化を継承し発展させていくことに関わりたいという想いが強く芽生え、株式会社四国遍路を起業する原動力となりました。

 

私が2016年に創業し経営している株式会社四国遍路は、四国遍路をメインコンテンツにした四国専門の旅行会社で、お遍路さんをはじめとした四国に観光や旅行の目的で訪れる人をサポートしています。
四国に密着した業務・事業活動の中で、伝統的な産業が残っていて、それを継承している職人さん達と知り合いました。伝統産業を守り発展させることにも関わりたいと思うようになりました。時代の変化の中で、伝統的な産業の規模は縮小しています。そういうものを遺していく、さらに発展させていくためには今までになかったような新しい取り組みもしていかなくてはいけないのではないか、こうした発想が、四国の伝統産業・伝統技術を活かしたオーダーメイドスタイルの納経帳・御朱印帳である「千年帳」を開発するきっかけにもなりました。

 

 

オーダーメイド納経帳・御朱印帳「千年帳」を企画した経緯

私が2015年に初めてお遍路をすることになったとき、せっかくなので八十八ヶ所の札所を回った証しとして御朱印を集めたいと思いました。しかし、「これに御朱印を集めてみたい」と思うような納経帳が見つからなかったのです。一般に売られている四国八十八ヶ所霊場巡礼用の納経帳は、種類が少なかったり、見た目も似通っていたりしていました。一番違和感を感じたのは、自分で一生懸命歩いてお遍路をして大切な御朱印を集めていく帳面なのに、工業製品的なものが多く「特別感」がなかったことでした。
自分だけの「特別なモノ」に集めた方が、より想いがこもるし思い出に残るのではないか、と感じながら自分自身が御朱印をいただきながら札所を回りました。長期間の旅をともにし、旅が終わってからも大切に遺していくものだからこそ、もっと品質の良い、自分だけの特別なモノが欲しい、そういうニーズに応える商品があってもいいのではないか。自らの経験から千年帳のアイデアが生まれました。

 

会社でお遍路に関係する仕事をしているので、お遍路さんやお遍路に関わる人達と接する機会が多くあります。「僕、御朱印帳に関してこう思うんだけど…」と話しをしたときに「私も自分だけの特別なモノが欲しかった」という声や、一般に販売されているものは種類が少なく似たり寄ったりなので、バスで団体でお遍路を回っているときに他の人の納経帳と取り違えられてしまった人もいました。私と同じように考えている人が多かったことも後押しになり、千年帳の開発プロジェクトをスタートさせました。

 

スタート時点では、今回のプロジェクトに参画してくれている職人さんの皆さんと直接のやりとりがあったわけではありませんでした。四国で事業活動をしている中で人と人のご縁ができ、ネットワークができ、そういう人たちに自分の企画案を話したら「じゃあ、あの人がいいんじゃない?」と繋いでいただけて、制作チームができあがり、企画を具体的に進めていくことができました。四国の地方ならでは距離の近さというか、ありがたいご縁を紡ぐことができ、地域に密着して業務を行ってきてよかったなとも思いましたし、地方で仕事をする醍醐味でもあると感じました。

 

職人さんと接してみて、知らなかった地域の歴史、産業の謂れ、実際に職人さんがどんな活動をして、どういう風に技術を継承し磨いているかを私自身も勉強する機会になっています。それを世の中の人にもぜひ知っていただきたいですし、いろいろな人が関わり、技術と想いで生み出された製品が皆さまのお手元に届き、長く愛していただけることを切に願っています。
この千年帳制作に携わっていけることは、私自身にとっても幸せなことであり、成長する機会にもなっていると感じています。

四国遍路_佐藤崇裕
自身の四国のお遍路体験が、オーダーメイド形式の高品質納経帳・御朱印帳の開発のきっかけになりました。

 

 

 

オーダーメイドへのこだわり

「自分だけの特別なモノが欲しい」というニーズを満たそうとするとき、いわゆる工業製品的な量産品ではどうもしっくりしないと感じました。せっかく四国で、製本なども含めて、技術を持っている職人さんがいるのだから、一冊一冊違う、味のあるハンドメイドでつくりたい、といったこだわりが湧いてきました。
手仕事でつくった商品にはあたたかみが出てきます。お遍路にはとてもマッチするだろうと思っていました。
自分だけの特別な一冊として提供したい、と考え始めた時に、一冊一冊オーダーメイドで作り上げることは、この企画のコアな要素として外せないポイントになりました。自分だけの特別な一冊を携えて、いろいろなお寺や神社を回れば、その一冊に御朱印をいただくことが特別な思い出になったり、後から見返したときに旅の記憶のスイッチになったりするのではないかと考えています。

 

開発を進めているときは、私自身が和紙とか、染め物とか製本とかそれぞれのプロではないので、職人さんがどういう想いで、意図で、その製品を仕上げてきたか、その材料を仕上げてきたかということを、まずきちんと「聴く」ことを心がけました。
その上で、私にはお客様と商品をつないでいくという役割があるので、お客様にはこういうニーズがある、こういうモノを求めている、と職人さんに返し、そこでしっかりとすりあわせをした上で、お客様が求めるものと職人さんの技術やこだわりをマッチさせていくことを意識しました。

 

ハンドメイドの伝統的な工芸品を使い、しかもオーダーメイドで一冊一冊を仕上げる納経帳・御朱印帳は、世の中にまだ出ていない商品なので、ニーズがどのぐらいあるかは想像するしかありません。その想像をどこまで自分の中でふくらませられるか、商品がない中、いろんなお遍路さんやお寺や神社を巡っている人の声を聴いて、どんな商品が求められているかをくみ上げ、それを職人さんに伝え、商品の精度をどこまで上げていけるかが、この企画を進める上での難所でした。
職人さんは職人さんで、今まで自分がつくってきた製品や継承してきた技術があるのですが、今回の納経帳・御朱印帳に必要な要素をいかにニーズに近づけていくか、その作業がすごく難しかったようです。
幾度も試作をくり返し、少しずつ理想の商品に近づけていっていると、気がつくと開発期間は2年半もかかってしまいましたが、皆さまにこれだったらお届けできるという品質に仕上げることができました。

厚さや原料の配合、加工処理方法などを変えた何種類もの本紙を試作しました。四国八十八ヶ所霊場のいくつかのお寺にご協力いただき、実際に墨書き・御朱印を担当しているお寺の人に試筆していただき、書き味や仕上がりに対する意見を頂戴し、最適な本紙を見つけていきました。
千年帳_製本試作
製本方法もいろいろな仕様を試しましたが、機能的でシンプルな美しさが魅力の古来の和綴じ(袋綴じ)を採用しました。

 

 

 

千年帳を使う人に伝えたい想い

千年帳は私自身も、関わっている職人さんたちも、使ってくださる人のことを想像し、一冊一冊ハンドメイドで制作していますので、自信を持ってお届けできます。
また、納経帳・御朱印帳はお客様がお寺や神社を巡り御朱印を書き入れてこそ完成する商品ですので、どんな想いで回り、旅にどんな思い出があったかを千年帳の中に納めて、それをあとから見返し、思い出し、楽しんでいただけてはじめて完成します。商品をお届けしてそれで終わりではなく、お客様が使っていただくところまでしっかりと寄り添う、そういう製品をお届けしたいと思っています。

 

千年帳は非常に保存性の高い商品で、あとからデザインを変えたり本紙を追加したりといったアレンジや、万が一破損したりしても修理・修復しやすいのも特徴です。千年先まで遺していける品質であり、お客様が紡いだ想いや思い出を後の世代の人にもつなげていってほしいという想いを込めて、商品名に「千年」というキーワードを入れました。これからもどんどん進化し、千年先にもこの商品が発展した形でつながっていき、文化となるような商品にしていきたいと思います。こうした私たち作り手側の想いも一緒に連れて、神社やお寺を巡っていただけるとうれしいです。

 

 

千年帳を通してのご縁結び

千年帳を制作販売している株式会社四国遍路は四国専門の旅行会社として活動しています。四国に来られる人のことだけを思って、いかに四国の魅力をお伝えできるか、四国を楽しんでいただいて特別な体験をしていただけるかに特化しています。
千年帳は商品、(株)四国遍路は旅というサービスで、皆さんに特別な体験をしていただくためのお手伝いをしています。
実際に四国に来ていただいて、千年帳も四国のお遍路や神社仏閣巡りで使っていただいて、皆様に四国の魅力を知っていただき、四国とのご縁が繋がり、(株)四国遍路ともご縁が繋がって、皆様と一緒に四国を盛り上げていくような活動ができれば最高です。

 

 

※以下リンクの千年帳制作チームの他のメンバーのインタビュー内容もぜひご覧ください。

 

土佐手漉和紙職人・田村寛インタビュー

 

土佐手漉和紙職人・田村亮二インタビュー

 

紙本保存修復士・一宮佳世子インタビュー

 

染匠・大野篤彦インタビュー

 

書道家・廣瀬和美インタビュー

 

千年帳プロジェクトサポーター・有吉正明インタビュー

 

千年帳トータルデザイナー・得丸成人インタビュー

 

 

 

スポンサーリンク



御朱印情報マップ

関連記事

千年帳バナー 千年帳バナー