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【御朱印情報】福岡県「戸畑祇園大山笠」にちなんだ御朱印

福岡県北九州市戸畑地域の伝統的な祭り「戸畑祇園大山笠」は、ユネスコの無形文化遺産にも登録されている夏の風物詩です。祭りの中心となる「飛幡八幡宮」では戸畑祇園大山笠にちなんだ御朱印をいただくことができます。

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ユネスコ無形文化遺産にも指定されている「戸畑祇園大山笠」

「戸畑祇園大山笠(とばたぎおんおおやまがさ)」は、福岡県北九州市の戸畑地区を中心に、毎年7月第4週目の金曜日から日曜日までの3日間で開催されるお祭りです。
その歴史は古く、起源は江戸時代後期にまでさかのぼります。享和2年(1802年)に戸畑地区に疫病が蔓延し、神社に祈願したところ、疫病が終息しました。疫病が収まったお礼として、村人たちが翌年の享和3年(1803年)に須賀大神に対して祝いのための山笠を作り、奉納したのが始まりとされています。

 

現在は、高校生以上が参加する「大山笠(東大山笠・西大山笠・中原大山笠・天籟寺大山笠)」4基と、中学生が参加する「小若山笠(小東山笠・小西山笠・小中山笠・小天山笠)」4基の計8基が奉納されています。
昼の幟や幕などが飾られた「幟(のぼり)山笠」から、日が暮れると夜の「提灯(ちょうちん)山笠」へと華麗に姿替え。昼山から夜山へと姿が変化するお祭りは全国的にも数が少なく、戸畑祇園大山笠ならではの魅力です。高さおよそ10m、重さ2.5tほどにも及ぶ大山笠を、「ヨイトサ、ヨイトサ」の掛け声に合わせて男衆が担ぐ提灯山笠が特に有名で、12段合計309個もの提灯が夜空に浮かび上がる幻想的な「光のピラミッド」が多くの人を魅了してやみません。

 

戸畑祇園大山笠の文化的価値は国内外に認められていて、ユネスコの無形文化遺産、国の重要無形民俗文化財や日本夜景遺産などに指定されています。

戸畑祇園大山笠_東大山笠の幟山笠
背面に飾られた金鷲の見送りが目立つ東大山笠の幟山笠。
戸畑祇園大山笠_提灯山笠
1台の提灯山笠につき、50人ほどの男性が力を合わせて担いでいます。

 

 

「飛幡八幡宮」の戸畑祇園大山笠にちなんだ御朱印と御朱印帳

戸畑祇園大山笠の中心となる神社が、福岡県北九州市戸畑区にある「飛幡八幡宮(とびはたはちまんぐう)」です。筑前(現在の福岡県)の宇都宮氏(麻生氏)の祖にあたる宇都宮重業が、鎌倉時代の建久年間(1190年~1199年)に故郷である現在の栃木県宇都宮市から氏神さまの八幡神を勧請したのが起源と伝わっており、戸畑地区の産土神として信仰を集める神社です。
また、江戸時代の戸畑は、戦国武将の黒田官兵衛が有名な黒田家が治めていた福岡藩に属しており、藩主をつとめていた黒田家の祈願所としての役割も果たしていました。
※同じ北九州市にある黒田家ゆかりの「春日神社」に関して、以下リンクの記事でご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。

 

【御朱印関連情報】福岡県「春日神社」の戦国武将・黒田家にちなんだ御朱印

 

幾度かの移転を経た大正9年(1920年)に現在地に遷座され、平成7年(1995年)に、戸畑八幡神社から現在の飛幡八幡宮に名称が変更になっています。

飛幡八幡宮_本殿
重厚感あふれる本殿には、八幡神や須佐之男命などの神々が祀られています。
飛幡八幡宮_稲荷神社
正一位稲荷大明神を祀る珍しい造りの稲荷神社も鎮座しています。

 

飛幡八幡宮では、戸畑っ子が愛してやまない戸畑祇園大山笠が素敵にデザインされた御朱印と御朱印帳が授与されています。

飛幡八幡宮のベーシックなタイプな御朱印は、神社名の印と神社名や参拝日の墨書きが特徴です。シンプルなデザインながらも右下に押された提灯山笠の印が目をひきます。

飛幡八幡宮_御朱印
右下の提灯山笠の印が戸畑祇園大山笠の中心的神社であることを表しています。

 

オリジナルの御朱印帳は、表に夜の提灯山笠、裏に昼の幟山笠がデザインされたカラフルなものです。昼の幟山笠から夜の提灯山笠への姿替えが行われる戸畑祇園大山笠の特徴をよく表しています。

飛幡八幡宮_御朱印帳
戸畑祇園大山笠の見物記念土産にもぴったりのオリジナル御朱印帳です。

 

 


 

 

戸畑祇園大山笠ゆかりの神社めぐりもおすすめ

飛幡八幡宮以外にも戸畑祇園大山笠を奉納している神社で御朱印をいただけますので、飛幡八幡宮を参拝した際には、戸畑祇園大山笠ゆかりの神社めぐりもおすすめです。

 

中原大山笠(なかばるおおやまがさ)の神事が執り行われる「中原八幡宮(なかばるはちまんぐう)」は、安土桃山時代の天正7年(1579年)に中原村古野山(現在地神社がある場所の近く)に勧請後、寛文年間に現在地に社殿を創建したのが始まりと伝わっています。拝殿横の授与所で御朱印をいただけます。

中原八幡宮_御朱印
参拝年に干支が付記されるのと参拝月が和風月名で記載されるのが特徴です。
中原八幡宮_中原大山笠宿
戸畑祇園大山笠の期間中に拠点となる中原大山笠宿があります。

 

天籟寺大山笠(てんらいじおおやまがさ)の神事が行われる「菅原神社(すがわらじんじゃ)」は、創建は不詳ですが、平安時代の貴族である菅原道真(すがわらのみちざね)が大宰府(だざいふ)に左遷される際に、天籟寺の地に宿をとったとの逸話が残っており、太宰府天満宮の建立後に現在地に勧請されたと考えられています。拝殿の左手にある授与所にて御朱印をいただけます。

菅原神社_御朱印
菅原道真が愛した梅の花がデザインされた朱印が押されます。
菅原神社_本殿
菅原道真は学問の神様とされるので、受験合格や学業成就に特に御利益があるとされています。

 

 

福岡県北九州市で長く続いている戸畑祇園大山笠は、福岡県夏の三大祭りの一つにもなっていて、祭りの期間中は地域全体が祭り一色に染まり、たいへん盛り上がりにぎやかになります。戸畑祇園大山笠の雰囲気を感じることができる御朱印や御朱印帳もありますので、祭り見物はもちろん、御朱印巡りでも戸畑地域をぜひ訪れてみてください。

 

 

 

 

ライター:neko
学芸員の資格を持つWebライター。九州を中心に全国の寺社仏閣に出掛け、御朱印を集めるのが趣味です。今までにいただいた御朱印は、御朱印帳5冊ほどになりました。

 

 

 

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