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【御朱印情報】兵庫県「洲本八幡神社」でいただける4社の伝統的な御朱印

兵庫県洲本市にある「洲本八幡神社」は、1000年以上の歴史があるといわれる古社で、江戸時代には徳島藩主や洲本城代の祈願所として崇敬されていました。洲本市内にあり兼務している「国瑞彦護国神社」「八王子神社」「洲本神社」の御朱印もいただくことができます。

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徳島藩主・洲本城代の祈願所「洲本八幡神社」の御朱印

兵庫県淡路島の中部の洲本市にある「洲本八幡神社(すもとはちまんじんじゃ)」は、洲本城がある三熊山の麓に鎮座しています。

 

正確な創建年は不明ですが、平安時代の永祚2年(990年)に国司(こくし、現在の県知事にあたる官職)の藤原成家(ふじわらのなりいえ)の寄進を受け、国家の安寧と繁栄を祈願して創建されたという説があります。別の説では皇位をめぐる争いに巻き込まれて淡路島に配流された淳仁天皇(じゅんにんてんのう、在位758年〜764年)による創祀ともいわれており、少なくとも1000年以上の歴史がある神社です。

 

江戸時代には徳島藩主・蜂須賀家や洲本城代(じょうだい、大名から城郭周辺の領土を任された家臣のこと)・稲田家の祈願所となり、崇敬されていました。

洲本八幡神社_社殿
社殿を囲むように奉納された灯籠がズラッと並んでいて圧巻でした。

 

洲本八幡神社の御朱印は伝統的でシンプルなスタイルで、朱印と墨書きのみです。右に「淡路州神」、中央に「洲本八幡宮」、左に参拝した日付が書かれます。朱印は中央に「八幡神社」がおされています。

洲本八幡神社_御朱印
シンプルで伝統的なスタイルの洲本八幡神社の御朱印です。

 

朱印にあるように地名がつかない「八幡神社」が正式な名称のようで、八幡神社と後述する国瑞彦護国神社を総称して洲本八幡神社というそうです。

 

 

徳島藩主と英霊を祀る「国瑞彦護国神社」の御朱印

洲本八幡神社に隣接し、境内がつながっている「国瑞彦護国神社(くにみずひこごこくじんじゃ)」は、徳島藩の藩祖・蜂須賀家政(はちすかいえまさ)と最後の藩主となった蜂須賀茂韶(はちすかもちあき)を御祭神とする神社で、洲本出身の護国英霊が配祀されています。

 

明治時代以前の淡路島は淡路国(あわじのくに)として徳島藩に属していましたが、明治時代初期に起こった「庚午事変(こうごじへん)」が原因で兵庫県に編入されたという歴史があります。庚午事変は明治3年(1870年)に起こった徳島藩士による淡路藩士襲撃事件で、多数の死傷者を出し、国瑞彦護国神社がある場所も負傷者を手当するための救護所となりました。
明治10年(1877年)に歴代徳島藩主を祀る徳島市の国瑞彦神社(くにたまひこじんじゃ)から御分霊を迎え、洲本八幡神社の別当寺跡に国瑞彦護国神社が創建されました。

国瑞彦護国神社_鳥居
国瑞彦護国神社の鳥居からは洲本城がよく見えます。

 

国瑞彦護国神社の御朱印は右上に「奉拝」、左に参拝した日付が墨書きされ、中央に「國瑞彦護国神社」の印がおされています。こちらには神社名の墨書きはありません。

国瑞彦護国神社_御朱印
国瑞彦護国神社の御朱印は神社名の墨書きがなく、もっともシンプルなスタイルです。

 

 

 

 

洲本城の鬼門を守護する「八王子神社」の御朱印

洲本城の本丸天守台の裏に鎮座し、洲本城の北東で鬼門を封じているのが「八王子神社(はちおうじじんじゃ)」です。
洲本城は現存天守ではありませんが、模擬天守としては日本最古のお城です。山を登ってくる敵の山腹での移動を阻止するために築かれた珍しい「登り石垣」もあり、続日本100名城にも選ばれています。

 

洲本城天守へ向かう遊歩道の途中に分岐があり、大きな鳥居をくぐると斜面沿いの参道に十二支を祀る小さな祠が並んでいます。鬱蒼と木が茂っていて独特な雰囲気があり、十二支の祠を過ぎると少し視界が開けて八王子神社が見えてきます。
さざれ石の巨石が御神体で、石が覆い被さるような形で祠が祀られていました。さざれ石は小さな石同士がつながって塊となり、大きな岩になったものです。国歌である君が代にも出て来る言葉で、古くから神聖なものとして神社に祀られることが多く、離れた場所にも別のさざれ石の巨石が祀られています。

八王子神社_御神体巨石
御神体のさざれ石の巨石は大迫力で神秘的でした。

 

八王子神社の御朱印は右上に「参拝」、中央に「八王子神社」、左に参拝した日付が墨書きされ、中央に「洲本城鎮守八王子神社」の朱印がおされます。こちらも神社名の墨書きはありません。

八王子神社_御朱印
御朱印をいただく洲本八幡神社から少し距離が離れているので、先に御朱印をいただいてから参拝しました。

 

 

洲本という地名の由来とされる「洲本神社(春日神社)」の御朱印

洲本八幡神社から300mほどの場所にある「洲本神社(すもとじんじゃ)」は、洲本を代表する古社です。
正確な創建年は不明ながら古くから信仰されていて、「洲本」という地名もこの神社が発祥とする説もあり、海浜の洲に土を高く盛って諏訪明神を祀った「洲本明神=諏訪の本」が転じて「洲本」となったといわれています。

洲本神社_境内
洲本神社の境内はコンパクトですが、随神門もあり立派なたたずまいでした。

 

洲本神社の御朱印は右に「奉拝」、中央に「洲本神社」、左に参拝した日付が墨書きされ、朱印は中央に「春日神社」の印がおされます。

洲本神社_御朱印
洲本神社の名称は通称で、朱印は「春日神社」となっています。

 

洲本神社は通称で春日神社が正式な神社名のようで、御祭神も春日大社と同じ武甕槌命(タケミカヅチノミコト)・経津主命(フツヌシノミコト)・天児屋根命(アメノコヤネノミコト)・比売神(ヒメガミ)の春日大神(かすがのおおかみ)です。
神社入り口の社号標は洲本神社の表記なので、地元ではこちらの名称も浸透しているようです。その他、「洲本大明神」と称されることもあり、鳥居の扁額はこの表記となっています。

 

 

洲本八幡神社は、1000年以上の歴史がある古社で、淡路島を代表する神社のひとつです。
境内がつながっている国瑞彦護国神社、近隣の洲本神社、洲本城にある八王子神社も含めた4社の御朱印がいただけるので、淡路島で御朱印めぐりをするときはぜひ参拝してみてくださいね。

 

 

 

 

ライター:kanakana
神社仏閣・御朱印ブロガー。徳島県を中心に四国や淡路島で神社仏閣巡りを楽しむ御朱印ガールで、年間300体以上の御朱印を拝受しています。御朱印を通じて神社仏閣の魅力をご紹介します。

 

 

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