【御朱印情報】大阪府「サムハラ神社」の千年帳にいたただいた厄除けの強い力を感じる御朱印

大阪府大阪市西区にある「サムハラ神社」は、厄除けの神社として全国的に有名です。災難消除、身体健固の強い力が宿るとされる「サムハラ」の文字が複数箇所に記載される御朱印を、土佐手漉和紙が本紙に使われている特別な御朱印帳「千年帳」にいただきました。

厄除けの神社として全国的に知られる「サムハラ神社」

大阪府大阪市西区のオフィスやマンションが立ち並ぶ一角にある「サムハラ神社」は、厄除け祈願が有名な神社です。神社名の「サムハラ」は正式には漢字表記なのですが、常用漢字ではない漢字が使われているためにデジタルテキストで表示する際にはカタカナで表記されることが一般的です。

サムハラ神社は、岡山県津山市の山の中に、古くから「サムハラ」を祀る祠があったことが起源となっています。ただ、いつ誰が何のために建てたのかなど詳しいことはわかっていません。言い伝えでは、この祠は昔の城があった場所にあったとされています。時が経つにつれて祠は荒れてしまいましたが、地域の人々によってひっそりと守り伝えられてきました。

1935年(昭和10年)に、岡山県出身の万年筆業界の先駆者でサムハラ大神をあつく信仰していた田中富三郎(たなかとみさぶろう)が、荒れ果てた祠を見て「このままではいけない」と考え、再建しました。
1950年(昭和25年)に、大阪の有力者たちの協力も得て、サムハラ大神の御霊を岡山から大阪へ迎え、大阪の中之島にあった豊国神社の敷地内に神社が建てられ、これが現代に続く大阪のサムハラ神社の起源になりました。この時、もともとあった岡山県の社殿は「元宮」「奥宮」と呼ばれるようになりました。1961年(昭和36年)に、大阪市役所の増築工事に伴い、現在の場所(大阪市西区立売堀)へ移され、以後この地で信仰されています。
※移転時に大阪城敷地内に移された大阪城豊國神社に関して、以下リンクの記事でご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。

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主祭神は天之御中主神(あめのみなかぬしのおおかみ)、高皇産霊神(たかみむすびのおおかみ)、神皇産霊神(かみむすびのおおかみ)の三神です。サムハラ大神はこの三神(三柱)の総称を指します。
三神の中でも天之御中主神は、至高の神とされています。高御産巣日神は、天の生産・生成の「創造」の神で、神産巣日神と対になって男女の「むすび」の男を象徴しています。神皇産霊神は、地の生産・生成の「創造」の神で、高御産巣日神と対になって男女の「むすび」の女を象徴する神です。
この三神は造化の三神とも呼ばれ、無傷無病、延命長寿の神であると伝えられており、古事記によると一番始めに誕生した神様とされています。

厄除けのご利益が有名で、無事息災、家運隆盛、無傷無病、延命長寿などを求める多くの参拝者が日々訪れています。

「サムハラ」の文字が複数箇所に記される御朱印

サムハラ神社の御朱印は、本殿向かって右手にある社務所で御朱印帳に直書きしていただくことができ、初穂料は300円でした。日によっては書置きタイプの授与になる場合があるようです。
右上には「奉拝」の墨書きと「サムハラ」の朱印が押され、中央には「サムハラ神社」の墨書きと朱印、左側は「参拝日」と下部に形状が異なる「サムハラ神社」の朱印が押されるデザインです。

「サムハラ」とは、古来より災難消除、身体健固の護符として伝わる文字です。江戸時代には矢玉避けの護符や怪我をしないおまじないの札として、近代には従軍兵士の弾除け守、また千人針などに縫いあわして武運長久を願うなどの字を書き符を身に帯びる人を守護する符字として、戦乱の世の中で重宝されていました。ある武将は、サムハラを武器の刃に彫りつけて信じていたために万死に一生を得たという逸話もある程です。

今回いただいた御朱印は、私が御朱印巡りで使っている特別な御朱印帳「千年帳」に書いていただきました。千年帳の本紙は、楮(こうぞ)という伝統的な和紙原料を使って職人さんが一枚一枚手漉きした「土佐手漉和紙」です。
千年帳の高品質な土佐手漉和紙に書いていただいたお陰なのか、墨書きが美しく力強く表現されているように感じます。はねや止めの部分が綺麗にかすれていて、文字に個性を感じることが要因かもしれません。「サムハラ」の文字自体が災難消除・身体健固のご利益があるとされているので、いただいた御朱印が何かから護ってくれているような感覚があり、特別な御朱印帳である千年帳に書き入れていただいたので、なおさら強い力を感じるような気がします。
※千年帳の本紙に関して、以下リンクをご参照ください。

千年帳とは：本紙

厄除けの御利益が期待できる複数種類の御守

サムハラ神社は、サムハラ大神の御利益から厄除けの神社として全国的に有名です。そのご利益を授かることができる御守は、参拝者に大たいへん人気があり、厄除けに関する様々な授与品が頒布されています。
サムハラ神社の御守の中でも特に絶大な人気を誇るのが、指輪型の「御神環守」です。厄除けや無病息災のご利益があるとされ、授与数に限りがあり、申し込み性の不定期授与であることから、希少性が高く入手が非常に困難なことで知られています。あまりの人気に高額転売が横行し、数年間授与が中止されていた時期もあるほどです。

御神環守は入手が難しいですが、サムハラ神社にはご利益が期待できる御守が他にもあり、その一つが「極小御神符」です。無傷安全、無病息災、延命長寿などのご利益があるとされ、常に身につけておくことでご加護をいただけるといわれています。
他にも一般的な袋型の御守や、家内安全や商売繁盛を祈願する木札など、様々な種類の御守やお札が授与されています。サムハラ神社に参拝される際は、ご自身の願い事や状況に合わせて拝受してみてはいかがでしょうか。

サムハラ神社は、厄除けの神社として全国的に有名で、サムハラの文字に強い力が宿るといわれています。サムハラの文字を直書きしていただき、サムハラの文字が記された朱印をおしていただいた御朱印は、強い力を発しているように感じました。ここ何ヶ月かで運が悪いことが続き何かを変えたいという人は、サムハラ神社に参拝し御朱印をいただくのがおすすめです。

ライター：洋介0522
旅行添乗員の経験があるWebライター兼ディレクター。20代の時に仕事で四国八十八ヶ所のツアーに3回添乗したことで御朱印に興味をもちました。現在はワーケーションしながら全国各地の神社を巡り、御朱印をいただくのを趣味の一つにしています。御朱印帳は現在6冊目で、お気に入りの御朱印帳は京都・建仁寺のものです。