- 【御朱印帳】土佐手漉和紙「朝光」 小判 38ページ 楮紙 白米×淡黄蘗
- ¥11,880
愛知県岡崎市にある瀧山東照宮は、江戸幕府3代将軍・徳川家光の命により創建された初代将軍・徳川家康を祀る神社です。徳川家の家紋「三葉葵紋」の朱印が大きくおされる御朱印のほか、由緒が記される煌びやかな特別限定御朱印などが授与されています。
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愛知県岡崎市にある「瀧山東照宮(たきさんとうしょうぐう)」は、江戸時代初期の正保3年(1646年)に江戸幕府3代将軍・徳川家光(とくがわいえみつ)の命によって創建された、初代将軍・徳川家康(とくがわいえやす)を神格化した東照大権現(とうしょうだいごんげん)を祀る神社です。
全国にある東照宮の中でも、栃木県日光市にある「日光東照宮(にっこうとうしょうぐう)」、静岡県静岡市にある「久能山東照宮(くのうざんとうしょうぐう)」と並び、「日本三大東照宮」のひとつとされています。
※日光東照宮、久能山東照宮に関して、以下リンクの記事で紹介されていますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】栃木県「日光東照宮」の本宮と奥宮でいただける御朱印
【御朱印情報】静岡県「久能山東照宮」の徳川家康を祀る東照宮創祀の御朱印
※日本三大東照宮に関して、以下リンクの記事で紹介されていますので、こちらもぜひご覧ください。
家光は当初、松平・徳川家の菩提寺である「大樹寺(だいじゅじ)」に東照宮の造営を命じましたが、家康から庇護を受けた天台宗の寺院「瀧山寺(たきさんじ)」の境内に造営場所が変更されました。このことには、瀧山寺が鎌倉幕府初代将軍・源頼朝(みなもとのよりとも)や室町幕府を開き率いた足利氏の庇護を受けていた格式の高い寺院であることに加え、家康の庇護も受けて復興していたことや、家康誕生の地「岡崎城(おかざきじょう)」から見て北東の鬼門の方角にあったため、城の守護(鬼門封じ)に最もふさわしい場所と判断されたことが影響していると考えられています。
※大樹寺に関して、以下リンクの記事でご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】愛知県「大樹寺」のこの地出身の「徳川家康」の座右の銘が記される御朱印
正保2年(1645年)に造営が開始され、翌年には東照宮の宮号の使用が認められ、正保3年(1646年)に瀧山東照宮が完成しました。
明治6年(1873年)の神仏分離によって瀧山寺から独立し、大正5年(1917年)に社名を常磐神社と改称しましたが、昭和29年(1954年)に瀧山東照宮の名称に戻り現在に至っています。
瀧山東照宮は、松平・徳川家と関係が深く同じ岡崎市内にある大樹寺とあわせて参拝する人が多く、徳川家康の威光にあやかりたい人、戦国時代から江戸時代にかけての歴史好きの人などが訪れています。規模は小さいものの拝殿などは極彩色の見事な彫刻が施されており、美しい建造物を一目見ようという観光客にも人気の神社です。


瀧山東照宮では、複数種類の御朱印が授与されていますが、境内の社務所は土曜日と日曜日の書き置きタイプの御朱印のみの授与なので、注意が必要です。平日・祝日に授与を希望する人、持参した御朱印帳に直書きでの授与を希望する人は、岡崎市街地にある兼務社の徳王稲荷金毘羅社での授与になります。
基本の御朱印は、右上から「三葉葵紋」「瀧山東照宮 (大)」「滝山東照宮(小)」の朱印に、「奉拝」「瀧山東照宮」「参拝日」が墨書きされるデザインで、初穂料500円でした。

右上には、徳川家の家紋である「三葉葵紋」の大きな朱印がおされます。三葉葵紋は、東照大権現(徳川家康)を祀る神社であることや、徳川家と関係が深い寺社であることを示すものです。
瀧山東照宮の御朱印に、特に大きい三葉葵紋がおされることは、瀧山東照宮が徳川家康の死後から時間をおかずに創建された初期の東照宮で、徳川家にとってとても重要な神社であることを表していると考えられます。
中央の「瀧山東照宮」の文字は、流れるような書体で、まるで全ての文字が一つにつながっている一筆書きのように見える躍動感が特徴的です。書き手の個性が強く現れ、長年の経験から生まれた筆使いや流儀を感じるとることができ、特別感があります。
この御朱印から「鳴かぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス」と表現される家康の忍耐力や不動の意志を感じることができ、東照大権現の勝負運の向上や大願成就のご利益を象徴しているかのように思いました。
私が瀧山東照宮を参拝した令和7年(2025年)10月19日には、基本の御朱印のほかにも期間限定の御朱印が複数種類授与されていたので、その中から金文字の特別御朱印を拝受しました。
金色の専用台紙に、金文字で「三葉葵紋」「日本三東照宮」「参代将軍家光公創建」「瀧山東照宮」「参拝日」「神社印」が印刷された、とても煌びやかな見た目の特別仕様の御朱印で、初穂料700円でした。

「日本三大東照宮」「参代将軍家光公創建」と、瀧山東照宮の由緒や重要性が御朱印にはっきりと記されるのがこの御朱印の最大の特徴で、徳川家にとって特別な神社であることがその豪華な見た目からも伝わってきます。
中央の「瀧山東照宮」の書体は、基本の御朱印の書体とはまったく異なり、家康の堂々とした精神・姿勢を表しているかのようです。「瀧」の1画が下に長く伸びているのが印象的で、水が流れ落ちる滝を表現しているかのように感じました。
瀧山東照宮を訪れた際には、豪華絢爛な社殿をじっくりと拝観してみてください。
この社殿は江戸時代初期に創建されて以来、大きな被害もなく現存しており、国の重要文化財に指定されている貴重な文化財です。その姿は、徳川家の揺るぎない権力を視覚的に表現した芸術品ともいえます。間近で見ることで、徳川家康の威光や、当時の江戸幕府の権力を感じとることができると思います。

瀧山東照宮は、江戸時代初期に創建された徳川家康(東照大権現)を祀る神社で、当時の徳川家の権威を現代に伝えています。当時の最高峰の建築技術を結集した建造物が受け継がれており、文化財としても貴重です。徳川家康・徳川家とご縁を結ぶことができる御朱印を拝受し、勝負運の向上や大願成就のご利益をいただかれてください。
※同じ岡崎市内にあり徳川家と関係が深い伊賀八幡宮に関して、以下リンクの記事でご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】愛知県「伊賀八幡宮」の徳川家康ゆかりの大きな「三葉葵紋」と「遺訓」が記される御朱印
ライター:竹内友章
知多半島のお寺が好きで、知多四国霊場を中心にいろいろな霊場を巡礼し、観光やご当地グルメ(特にラーメン)を楽しんでいます。御朱印集めも趣味で、知多半島のお寺の御朱印はもちろん、全国各地の御朱印をもらいに巡り、アート御朱印などは取り寄せたりもしています。
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