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【御朱印情報】徳島県「大御和神社」の由緒や神話にちなんだ多種多彩な御朱印

徳島県徳島市にある「大御和神社」は、1300年以上の歴史があると考えられる古社です。語り継がれる由緒や、御祭神の大己貴命ゆかりのうさぎなどをモチーフにした多種多彩な御朱印が人気で、月替わり・季節替わりの御朱印を求めて、何度も訪れている参拝者も少なくありません。

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1300年以上の歴史がある古社「大御和神社」

徳島県徳島市にある「大御和神社(おおみわじんじゃ)」は、飛鳥時代の大宝2年(702年)にはすでに存在していたとみられる記録があり、1300年以上の歴史があると考えられている古社です。

 

地元では古くから「府中宮(こうのみや)さん」と呼ばれて親しまれています。「府中」は全国にみられる地名で、「国府(こくふ)の所在地」という意味があります。大御和神社がある場所の現在の地名は徳島市国府町で、律令制度の時代、その地域の中心地として役所=国府が置かれた場所でした。同じ国府町内には、奈良時代に聖武天皇(しょうむてんのう)が天下泰平を祈願して全国各地に建立した国分寺のひとつ「阿波国分寺(あわこくぶんじ)」があり、この地域は古代の阿波国(あわのくに、現在の徳島県)の中心でした。

 

江戸時代に徳島藩が編纂した地域の歴史書「阿波志(あわし)」には、大宝2年(702年)に国司(こくし、当時の県知事のような官職)が大御和神社に鍵と印を納めたという記録が残っています。そのため、創建から1300年以上の歴史があると考えられるとても古い神社です。

大御和神社_社殿
大御和神社の社殿は歴史を感じるたたずまいで、参道や社殿は夏には提灯、冬には和傘で彩られるイベントが開催されています。

 

大御和神社の御祭神は大己貴命(オオナムチノミコト)で、大国主命(オオクニヌシノミコト)の別名とされています。大国主命は日本の神話において国造りの中心となった神で、出雲大社に祀られている神として知られています。大国主命がうさぎを助けた「因幡の白うさぎ」の神話にちなんで、大御和神社にもうさぎの像やオブジェがたくさんあるので、「うさぎの神社」としても親しまれています。
※出雲大社に関して、以下リンクの記事で紹介されていますので、こちらもぜひご覧ください。

 

【御朱印情報】島根県「出雲大社」の伝統的なデザインの御朱印4種

 

 

由緒にちなんだ「鍵」の朱印が特徴的な御朱印

大御和神社ではデザインが変わらない基本の直書き御朱印の他に、デザインが月替わりの直書き御朱印と書き置き御朱印があり、常時5〜8種類ほどが授与されています。とても達筆で毎月デザインも凝っているので、いつもどれをいただくか迷ってしまうほどです。

 

基本の御朱印は、朱印と墨書きのみのシンプルなデザインで、大御和神社と境内社の江之島神社(えのしまじんじゃ)の2種類があります。
大御和神社の御朱印は、右側に「奉拝」、中央に「大御和神社」、左側に参拝した日付が墨書きされ、中央上に社紋の「鍵の立合」、中央に「大御和神社印」、中央下には境内の風景や大鳥居の扁額がデザインされた朱印がおされるデザインです。

大御和神社_御朱印
特徴的なデザインの朱印が3種類おされる大御和神社の基本の御朱印です。

 

3種類の朱印の中でも特徴的なのが、上部の社紋です。古い時代の鍵が向かい合わせになったデザインで、大御和神社の由緒にもある「国司が鍵と印を納めた」という伝承を表しています。

 

 

デザイン性豊かな複数種類の月替わり御朱印

月替わりの直書き御朱印は見開きサイズと通常サイズがあり、私が令和7年(2025年)7月にいただいた見開きサイズのものは、朱印は右上に「奉拝」、左下に「大御和神社印」がおされ、墨書きは中央に「清夏」、左側に参拝した日付が入ります。見開き御朱印では月ごとに季節をイメージした言葉や挿絵がすべて手書きされます。

大御和神社_御朱印_月替わり見開き
毎月デザインが変わる御朱印は季節にあわせた言葉や挿絵がすべて手書きされていて、毎月通いたくなる美しさです。

 

この御朱印に書かれている「清夏(せいか)」とは、空が澄み渡り、さわやかな夏の日を表す言葉です。上下には水面を表現した伝統的な柄「青海波(せいがいは)」が描かれ、赤と黒の金魚が泳いでいる涼しげなデザインが暑い夏にぴったりでした。文字も挿絵もとても凝っていて、とくに文字は徳島県内でトップクラスの美しさだと思います。

 

同じく令和7年7月に拝受した月替わりの通常サイズの直書き御朱印は、朱印は右上に「奉拝」、中央に「大御和神社印」がおされ、左側に参拝した日付が書かれ、全面に飛び跳ねるようなポーズのうさぎが散りばめられていて、さわやかなブルーが印象的なデザインです。

大御和神社_御朱印_月替わり通常
見開き御朱印の美麗なデザインに対して、通常サイズはポップな印象で、こちらもすべて手書きされています。

さまざまなイメージの御朱印から気に入ったデザインを選べるのも大御和神社の特徴で、定期的に通って、いろいろな御朱印をコレクションしたくなります。

 

 

神話にちなんだ「うさぎ」がモチーフの季節限定切り絵御朱印

季節ごとに数量限定で授与されている切り絵の御朱印は、大御和神社を象徴するうさぎをメインのモチーフにしていて、御朱印巡り好きの人の間でとても人気になっています。私がいただいた令和7年夏のデザインは、サーフィンをするうさぎが躍動感たっぷりに表現され、墨書きは右側に「奉拝」、左側に参拝した日付が書かれていて、朱印は右下に「大御和神社印」がおされ、神社印の上には社紋の「鍵の立合」が切り絵として配されています。

大御和神社_御朱印_切り絵
季節ごとに数量限定で授与されているうさぎをモチーフにした切り絵御朱印は、デザイン性豊かで話題になっています。

 

この切り絵御朱印の背景についている用紙は太陽をイメージしたもので、ギラギラした夏の暑さを感じる配色が切り絵とマッチしています。あくまでも切り絵のデザインがメインの御朱印なので、印と文字は控えめな配置で、絵柄の魅力が十分に伝わるように工夫が凝らされています。

 

春は桜、冬は境内に飾られる和傘など、季節に合わせてさまざまなデザインで登場していて、次はどんなデザインになるのかいつも楽しみになります。

 

 

 

 

大御和神社は、長く地域に親しまれている古社ですが、最近はデザイン性豊かないろいろな種類の御朱印が授与されることで話題になっています。月替わりや季節替わりなど、定期的に新しいデザインの御朱印が授与されていますので、徳島で御朱印巡りをする際にはぜひ訪れてみていただきたい神社のひとつです。

 

 

 

 

ライター:kanakana
神社仏閣・御朱印ブロガー。徳島県を中心に四国や淡路島で神社仏閣巡りを楽しむ御朱印ガールで、年間300体以上の御朱印を拝受しています。御朱印を通じて神社仏閣の魅力をご紹介します。

 

 

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