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【御朱印情報】千葉県「千葉神社」の星の神「妙見様」の御神徳が宿る御朱印

千葉県千葉市中央区にある「千葉神社」は、北極星を神格化した「北辰妙見尊星王」を祀る、妙見信仰の頂点に立つ神社です。宇宙的な意味が込められている妙見様の御神紋の朱印がおされる御朱印と、妙見様と天神様の二柱の御神力があわさった千葉天神の御朱印が授与されています。

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妙見信仰の総本宮「千葉神社」

千葉県千葉市中央区、JR千葉駅から東へ約1kmの市街地ある「千葉神社(ちばじんじゃ)」は、夜空の中心で動かずに輝き続ける北極星を神格化した「北辰妙見尊星王(ほくしんみょうけんそんじょうおう)、通称:妙見様(みょうけんさま)」を主祭神として祀る神社で、別称「妙見本宮(みょうけんほんぐう)」と呼ばれ信仰をあつめています。

 

創建は平安時代中期の長保2年(西暦1000年)、当時この地域を治めていた千葉氏の3代目・平忠常(たいらのただつね)の頃、当地に妙見様を祀る祠が建てられ、眼病を患った第66代・一条天皇(いちじょうてんのう)が祈願したところ即座に病が癒えました。感謝した一条天皇は「北斗山金剛授寺(ほくとさんこんごうじゅじ)」という寺号を授け、忠常はその名にふさわしいお堂や建物を整えて寺院として正式に開きました。時代が進み、明治2年(1869年)の神仏分離令により「千葉神社」と改称して現在に至ります。
千葉氏の守護神として代々あつく崇敬され、千葉氏とも縁の深い源頼朝(みなもとのよりとも)が当社に参詣し、自筆の願文・太刀・武具などを奉納して平家打倒を願い、武運を開いたと伝わります。また、日蓮上人(にちれんしょうにん)も参籠の際に奇瑞をいただき「この妙見尊こそ、わが宗門の守護神である」と讃嘆し、徳川家康(とくがわいえやす)も永代二百石を寄進して将軍との謁見が許される格式を賜るなど、時代を超えて広く信仰をあつめてきました。

 

千葉県内では初詣で成田市・成田山新勝寺(なりたさんしんしょうじ)に次いで多くの参拝者が訪れる、千葉県を代表する名社として地域の人々に親しまれています。私が参拝した日は平日にもかかわらず絶えず参拝者が訪れており、千葉市の中心市街地にありながらも、境内に一歩足を踏み入れると都市の喧騒が遠のき、澄んだ空気に包まれるような感覚がありました。
※成田山新勝寺に関して、以下リンクの記事でご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。

 

【御朱印情報】千葉県「成田山新勝寺」の「御堂めぐり」でいただく6種類の御朱印

 

千葉神社_鳥居
千葉神社では長い歴史を感じる石造の社号標と鳥居が参拝者を出迎えてくれます。
千葉神社_社殿
平成2年(1990年)に完成した社殿は、上下2階にわたって拝殿を有する「重層社殿」で、神社建築として日本初の珍しい構造です。

 

 

宇宙的な意味が込められている妙見様の御神紋の朱印がおされる御朱印

千葉神社では、授与所にて通常時は2種類の御朱印が授与されています。

 

基本の御朱印は、右上に「奉拝」、左に「参拝日付」の墨書き、中央に「御神紋」「神社印」の朱印がおされるデザインで、持参した御朱印帳に直書きしていただき、初穂料は500円でした。

千葉神社_御朱印
中央の2種類の鮮やかな御朱印と達筆の墨書きの組み合わせが美しい千葉神社の基本の御朱印です。

 

御朱印中央の「御神紋」は、複数の意匠が組み合わさった紋で、御祭神である妙見様を表しています。

 

紋の背景にあたる部分には、渦巻く炎と雲のような意匠の中に大きな「巴(ともえ)」の形が描かれています。巴紋は水が渦を巻く様子を表した古来からの紋様で、火除け・魔除けの意味があります。妙見様は「東西南北・四方八方・全ての方位方角へとその御力を及ぼされる星の神様」と考えられていて、宇宙の中心から全方位へと広がる妙見様の霊力が、紋の中のこの部分に凝縮されているように感じられました。
前面には「三光紋(さんこうもん、月星紋(つきぼしもん)ともいう)」も宿っています。日(太陽)・月・星の3つの光が組み込まれているといわれる意匠で、太陽・月・諸星すべてを妙見様が司るという信仰の形が表されています。三光紋は千葉氏の家紋としても用いられ、「月はツキ(運)を、星は勝ち星を表す」とされており、宗家滅亡後は千葉神社だけに受け継がれる唯一の紋となりました。
さらに神紋には「九曜紋(くようもん)」も含まれています。中央の大きな星(北極星=妙見様)の周りに小さな星が配された紋です。一般的な九曜紋は中央の星を周囲の8つの星で囲みますが、千葉神社のものは周囲の星が9つあり、中央と合わせて計10個、つまり正確には「十曜紋(じゅうようもん)」です。「一つ多い星」こそが、妙見信仰の頂点に立つ「妙見本宮」の証しとされており、鎌倉時代以降、分家には星の数を減らした形の紋が与えられてきました。千葉神社だけが本来の星の数を守り続けているという事実を知ったとき、千葉神社が妙見信仰において重要な役割を果たし、その誇りを現代に受け継いでいることを実感することができました。

 

複数の意匠が組み合わさった御神紋の朱印がおされる御朱印には、千葉神社の妙見信仰の中心たる長く深い歴史と大きな御神徳が込められているといえるでしょう。

 

 

妙見様と天神様の二柱の御神力があわさった千葉天神の御朱印

千葉神社では、基本の御朱印のほかに、「千葉天神(ちばてんじん)」の御朱印も授与されています。
中央に「五角形の社紋」の朱印、右に「奉拝」、左に「参拝日付」の墨書きが書き入れられるデザインで、持参した御朱印帳に直書きしていただき、初穂料は500円でした。

千葉神社_御朱印_千葉天神
五角形の大きな社紋の朱印が存在感を放つ千葉天神の御朱印です。

 

千葉神社の境内にある「千葉天神」には、学問の神として知られる菅原道真(すがわらのみちざね)が祀られています。
平安時代末期の寿永元年(1182年)9月25日に千葉神社の前身・北斗山金剛授寺の境内へ勧請され、平成2年(1990年)の千葉神社重層社殿造営に際して旧社殿が新社殿の西隣に移築され、現在は天神様専用の社殿になっています。

 

御朱印に大きくおされる五角形の社紋は、妙見信仰と天神信仰が融合した千葉天神ならではの意匠です。
五角形は陰陽道において木・火・土・金・水の五行を象徴する形で、天地を貫く霊的な力の結集を表しています。紋の内側には千葉神社の社紋「九曜紋」をはじめ複数の丸印が組み合わされており、妙見様の星の御神力が天神様の御神徳と重なり合う様子が、この社紋の中に凝縮されています。
この独特な社紋の意匠の背景には、千葉天神の成り立ちが深く関わっています。千葉天神は千葉神社の旧社殿を受け継いでいることから、天神様の御神力だけでなく北辰妙見尊星王の御神力も同時にいただけると考えられているのです。

 

千葉天神は、学業成就はもちろん、あらゆる勝負事・決断の場面での御加護が期待できるとされていて、受験や就職など人生の大切な節目を前に参拝し御朱印を拝受すれば、二柱の御神力が力強く背中を押してくれることでしょう。

千葉神社_千葉天神
千葉天神の社殿は千葉神社の旧社殿で、千葉神社の社紋が刻まれた賽銭箱が歴史を物語っています。

 

 

 

 

境内の見どころ「尊星殿」「ねがい橋・かない橋」「妙見延寿の井」

千葉神社にはたくさんの見どころがありますので、ぜひじっくりと散策してみてください。

 

まずは、表参道の正面に建つ「尊星殿(そんじょうでん)」に注目です。
尊星殿は、千葉神社開創1,000年を記念して平成10年(1998年)に竣工した楼門型の分霊社です。神社建築では類例のない楼門と社殿の複合建築で、中央「福徳殿」・東「日天楼」・西「月天楼」・上階「開運殿」の4つにわかれています。日天楼では精神・生活上の加護(豊禄)、月天楼では身体・生命上の加護(延寿)を授かることができるとされていますので、ぜひ立ち寄ってお参りしてみてください。

千葉神社_尊星殿
尊星殿は4エリアにわかれ、それぞれ異なる御神徳を授かることができます。
千葉神社_末社群
境内には複数の末社も整然と並んでいて、様々な神様が参拝者の多様な祈りに応えています。

 

千葉天神の正面にある「妙見池(みょうけんいけ)」には、天皇即位の御大礼を記念して平成4年(1992年)に造営された朱塗りの2基の神橋「ねがい橋」「かない橋」が架かっています。ねがい橋は願いを心に込めて渡る、かない橋は願いが叶うことを感じながら戻る、と良いといわれていて、私が訪れた際にもたくさんの参拝者が橋を渡っていました。

千葉神社_ねがい橋
ねがい橋の周辺にはツツジの艶やかな花が咲き誇っていて、都市の中にいることを忘れてしまうほどの美しさでした。
千葉神社_かない橋
妙見池の周囲には桜・梅・カエデなど季節ごとに表情を変える草木が植栽されており、朱塗りが美しいかない橋も撮影スポットとしても知られています。

 

妙見池の近くにある「妙見延寿の井(みょうけんえんじゅのい)」は、妙見池の水源にもなっている霊泉です。
陰陽五行説において妙見様がいる北方は「水」の方角にあたり、妙見様と水は古くから深いご縁があるといわれています。採水口の上には、水に関わる龍神・水神を統治する「水御祖大神(みずのみおやのおおかみ)」を祀る末社「美寿之宮(みずのみや)」が鎮座しており、美寿之宮に参拝してから御神水を一口いただくことで様々な寿がいただけるとされています。九星気学の吉方に当たる人が各地から「お水取り」に訪れることでも有名な霊泉ですので、ぜひご利益を授かられてみてください。

千葉神社_妙見延寿の井
妙見延寿の井の御神水は、ひとり1本2ℓまで持ち帰ることができます。

 

 

千葉神社は、北極星を神格化した妙見様の総本宮として1,000年以上にわたり人々の厄除・開運・八方除の祈りを受け止めてきた神社です。千葉神社の御朱印に朱印がおされる御神紋には妙見本宮だけが持つ深い意味と大きな御神徳が込められており、千葉天神の御朱印は妙見様と天神様の御神力があわさる特別なものです。ぜひ時間に余裕をもって参拝し、境内をゆっくりと歩き、星の神様の御加護を全身で感じてみてください。

 

 

 

 

ライター:お松(Omatsu)
神社仏閣巡りと御朱印集めをライフワークとし、関東を中心に各地の寺社を訪問しています。御朱印の印や墨書きの意味、神仏の歴史や信仰を丁寧に紐解きながら、古来より受け継がれてきた祈りと寺社文化の奥深い魅力をわかりやすく伝えていきたいと思っています。参拝前の下調べと、現地でしか感じられない空気を大切にしています。

 

 

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