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「出雲大社」は、島根県出雲市にある日本最古とされる神社のひとつです。縁結びの神様として特に知られており、全国各地から多くの参拝者が訪れます。御神体を参拝する拝殿と、大しめ縄が有名な神楽殿で御朱印をいただくことができます。
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島根県出雲市に鎮座する「出雲大社(いづもおおやしろ、通称いづもたいしゃ)」は、日本書紀で「出雲大神宮」と記され、「伊勢神宮(三重県伊勢市)」「石上神宮(奈良県天理市)」と並び称される日本三大神宮のひとつで、長い歴史をもつ神社です。
※伊勢神宮に関して、以下リンクの記事で紹介されていますので、こちらもぜひご覧ください。
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【御朱印情報】三重県「伊勢神宮」の別宮5社でいただける伝統的な御朱印
言い伝えによると、紀元前660年頃に建てられ、当時の社殿は現在の2倍もの高さでなんと48m、天にも届く高さだったとされています。48mといえば、現代の15階建てのビルに相当する高さですので、このような木造の高層建造物が古代に実在したのかどうかは、いまだに謎とされています。
奈良時代には天皇が使者を派遣して祈願したり、平安時代には源氏や平家の武士が参詣して戦勝を祈ったりしたようです。江戸時代には、松江藩主の松平氏が保護し、現在の出雲大社の原型ができあがりました。
現在の社殿は、明治時代後期に平安時代の建築様式に基づいて再建されています。その後、第二次世界大戦の影響を受けますが、戦後には復旧し、1900年には国の重要文化財に、1952年には国宝に指定されています。
毎年旧暦の10月になると、全国の神様たちが出雲大社に集まり「神議り(かむはかり・かみはかり)」と呼ばれる会議が行われるとされています。全国各地から海路で出雲に集い、近くの「稲佐の浜(いなさのはま)」から上陸し、出雲大社に向かいます。稲佐の浜は「日本の渚100選」にも選ばれており、夕日の美しいスポットとしても知られています。
神議りで神様たちが話し合う議題は「縁結び」で、男女の縁や仕事・友人などの縁について7日間もかけて議論するのだとか。そのため、出雲大社は縁結びにご利益があるとされています。
10月のことを「神無月(かんなづき)」と呼ぶことが一般的ですが、出雲地方では「神有月(かみありづき)」という呼び方をすることもあるようです。これは、出雲地域以外の地域では神議りために神様が出雲に出向き不在になることから神無月、出雲地域には神様が集うことから神在月ということからきています。古事記や日本書紀などの古典文献でも、神在月という表現が記されています。
出雲大社では、拝殿と神楽殿で2種類の御朱印をいただくことができます。
ひとつ目は、拝殿でいただける御朱印です。
拝殿の後ろに本殿がありますが、大きな壁に囲まれており、一般人は参拝どころか目にすることもできませんので、拝殿から参拝します。本殿への入場は出雲大社の宮司家系の人のみが許されており、天皇陛下ですら古事記の時代から一度もお入りになられたことはないそうです。
ふたつ目は、神楽殿でいただける御朱印です。
出雲大社境内の西側にある神楽殿は本来、千家國造家(出雲大社宮司家)の大広間として使用されており、明治時代に入り出雲大社教が設立されてから出雲大社教の神殿としても使用され、現在では御祈祷や結婚式など様々な祭事行事が執り行われている建物です。
日本一の大きさともされる大しめ縄が特徴で、テレビなどでよく見かける出雲大社の大きなしめ縄は神楽殿のものです。大きさは全長約13.6m、重さ約5.2tもあります。不定期で取り換えられており、直近では平成30年(2018年)に6年ぶりに丸1日かけて取り換えられました。拝殿にもしめ縄はありますが、こちらは全長約6.5m、重さ約1tで、神楽殿のおよそ半分の大きさです。拝殿のしめ縄は、最近では令和5年(2023年)に5年ぶりに取り換えられました。
出雲大社でいただける御朱印は、拝殿・神楽殿ともにシンプルなデザインですが、長い歴史を感じることができる朱印の書体が特徴的です。御朱印の受付時間は6時~19時で、拝殿は建物裏手、神楽殿は建物左にある、それぞれの受付所にて御朱印をいただくことができます。
※出雲大社敷地内にある出雲教北島國造館でいただける2種類の御朱印を含めた、出雲大社でいただける4種の御朱印が以下リンクの記事で紹介されていますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】島根県「出雲大社」の伝統的なデザインの御朱印4種
出雲大社を訪れたら、ご当地グルメとしてぜひ味わってみていただきたいのが「出雲そば」です。
長野県「戸隠そば」、岩手県「わんこそば」とともに、日本三大そばのひとつとされ、江戸時代に松江藩の松平直政が信州から松江に移ってきた際に、そば職人を連れてきたことが始まりといわれています。
そばの実を殻ごと挽く「挽きぐるみ」という製法で作られたそば粉を使うため、麺が少し黒っぽいのが特徴です。殻のついたそばの実を使うことで、栄養価と香りが高く、風味や食感も良くなるそうです。
出雲そばの特徴的な食べ方として、丸い3段の器にそれぞれ盛られた冷たいそばに、ねぎ・紅葉おろし・大根おろし・のりなどの薬味をのせて、冷たいつゆをかけていただく「割子(わりご)そば」というものがあり、名物になっています。
出雲大社周辺に出雲そばをいただけるお店がたくさんありますので、ぜひ立ち寄ってみてください。
出雲大社は、全国から神様が集い大きなパワをといただける縁結びの神社として、とても人気があります。テレビなどでたびたび登場する大しめ縄は、間近で見るとすごい迫力ですので、お気に入りの御朱印帳を携えてぜひ参拝してみてください。
※同じ出雲市内にあり出雲大社と関係が深い日御碕神社に関して、以下リンクの記事で紹介されていますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】島根県「日御碕神社」の神話が息づく伝統的なデザインの御朱印
ライター:りる
転勤族Webライター。全国を転々とする転勤族妻という立場を活かし、全国各地の神社仏閣の御朱印を集めています。8年かけて集めた御朱印の数は50種類以上。御朱印の魅力とともに、御朱印集めを通じて学んだ歴史も合わせてご紹介いたします。
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「津田八幡神社」は、徳島県徳島市の南東部の海に面した津田地域に鎮座しています。500年以上の歴史があり、海上安全の神、女狸の神「お六さん」で知られ、宮司がデザインしたこだわりの御朱印が話題になっています。
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