- 【御朱印帳】土佐手漉和紙「朝光」 小判 38ページ 楮紙 白米×淡黄蘗
- ¥11,880
大分県の北部、宇佐市に鎮座する「宇佐神宮」は、奈良時代の725年に創建以来1300年以上もの歴史を刻む古社で、全国の八幡神社の総本宮です。その長い歴史や境内の見どころ、歴史を体感できる御朱印をご紹介します。
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全国におよそ44,000社も点在する八幡神社の総本宮として有名なのが、大分県宇佐市にある「宇佐神宮(うさじんぐう)」です。三重県の伊勢神宮に次ぐ、皇室第二の宗廟としても親しまれていて、長きにわたって信仰をあつめています。
「内宮(ないくう)」と「外宮(げくう)」からなる伊勢神宮と同様に、「上宮(じょうぐう)」と「下宮(げぐう)」と呼ばれる2つの神域で構成されているのが特徴です。上宮は725年に造営されたのに対し、下宮は824年に造営され、明治時代以前までは、下宮は上宮で斎行されるお祭りに使用されるお供え物を調理する場所とされており、上宮を造り替える際には、その御神体を納める仮の社殿とされているそうです。
古くから「下宮参らにゃ片参り」といわれていて、上宮をお参りしたあとに下宮にもお参りするのが習わしとされています。
また、神社の参拝方法としては「二拝二拍手一拝」が一般的ですが、宇佐神宮では古式ゆかしい「二拝四拍手一拝」での参拝方法が基本です。
※伊勢神宮に関して、以下リンクの記事で紹介されていますので、こちらもぜひご覧ください。
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【御朱印情報】三重県「伊勢神宮」の別宮5社でいただける伝統的な御朱印
金運や仕事運、縁結び、安産などのご利益があると評判ですので、宇佐神宮ならではの習わしに従ってぜひご参拝ください。
古くから「第二の宗廟」と称される宇佐神宮は皇室との結びつきが強く、全国に16社、九州では2社のみの勅祭社の一つでもあります。
10年に一度、天皇からの勅使が遣わされて、「臨時奉幣祭(勅祭)」の神事が行われています。創建1300年を迎える令和7年(2025年)に、令和初となる勅祭が開催される予定です。
※九州でもう1社の勅祭社である香椎宮に関して、以下リンクの記事でご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】福岡県「香椎宮」の御本殿創建千三百年記念特別御朱印
明治時代の仏教を排除する運動「廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)」が行われる以前の宇佐神宮は神仏習合の寺社であり、境内の一角には神宮寺の「弥勒寺(みろくじ)」がありました。弥勒寺には講堂や金堂、三重塔などがあり、たいへん栄えていたそうで、当時の宇佐神宮は「宇佐八幡宮弥勒寺」や「八幡大菩薩宮」などと呼ばれていました。弥勒寺は、神社の神宮寺としては非常に早い時期に誕生していたこともあり、神仏習合文化の発祥地ともいわれ、宇佐神宮が半島の付け根部分に位置する国東(くにさき)半島の「六郷満山(ろくごうまんざん)文化」にも多大な影響を及ぼしたと考えられています。
六郷満山文化とは、国東半島の山間に点在する天台宗寺院の天台密教と、宇佐神宮の八幡信仰とが密接に結びついて、奈良時代から平安時代にかけて花開いた独自の宗教文化のことをさします。修験道の修行の場としても栄え、1300年以上を経た今なお綿々と歴史が受け継がれています。
宇佐神宮の御朱印は、中央に宇佐神宮の朱印と、奉拝や参拝日、神社名の墨書きというシンプルなデザインで、御朱印帳に直書きしていただけます。
趣向を凝らした宇佐神宮オリジナルの御朱印帳も人気で、伝統工芸の蒔絵が施された美しい限定御朱印帳、「宇佐宮御祓会絵図」をイメージした朱色と紺色の御朱印帳、御神紋があしらわれた白色の御朱印帳など4種類のオリジナル御朱印帳も頒布されていました。
また、六郷満山文化の歴史を体感する、国東半島にある関連の31寺社の霊場巡りがあり、宇佐神宮が第1番特別札所、弥勒寺が第2番札所になっており、それぞれの御朱印もいただくことができます。
私がこの御朱印をいただいた2018年は、六郷満山が開山1300年を迎えた記念の年で、限定の宝印帳と御朱印がありました。
私が宇佐神宮を参拝した際には、参道沿いの「総合案内所」で参拝前に御朱印帳を預けて御朱印受付をして、帰りがけに御朱印を受け取りました。上宮の授与所でも御朱印をいただけるようです。
宇佐神宮にはパワースポットとされる場所があり、話題になっています。
まずひとつめが、三角形の2つの石が仲良く並ぶ「夫婦石」です。縁結びや夫婦円満のパワースポットとして人気を集めています。ひとりで訪れた人は両足で2つの石を同時に踏むことで、カップルや夫婦は手を繋ぎながら2人で一緒に左右の石を踏むことで、良縁に恵まれるといわれています。
ふたつめが、本殿前にそびえる巨大な御神木の「大楠」です。高さ約30m、幹まわり約5mもある大楠は、健康長寿など強力なパワーを授けてもらえるスポットとして評判です。木の周りを1周してから、木に両手で触れると縁起が良いと信じられています。
全国の八幡宮総本社で、長い歴史をもつ宇佐神宮だけあって、神社の規模が大きく、とても広い境内にはご紹介した以外にもたくさんの見どころがありますので、じっくりと巡ってみていただきたいです。
宇佐神宮は、八幡総本宮や皇室宗廟として知られる古社で、年間を通じて多くの参拝者が訪れます。神仏習合の歴史を現代に伝える六郷満山文化など、長い歴史を感じられる御朱印や御朱印帳も人気ですので、ぜひ一度訪れてみてください。
※宇佐神宮および京都府・石清水八幡宮と並び、「日本三大八幡宮」される筥崎宮について、以下リンクの記事でご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印関連情報】福岡県「筥崎宮」のフォトジェニックな限定クリア御朱印
ライター:neko
学芸員の資格を持つWebライター。九州を中心に全国の寺社仏閣に出掛け、御朱印を集めるのが趣味です。今までにいただいた御朱印は、御朱印帳5冊ほどになりました。
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福岡県福岡市中央区の西公園内にある「中司孫太郎稲荷神社」は、近未来的な夜のライトアップが話題で「サイバー神社」とも呼ばれています。ライトアップをモチーフにした御朱印など、デザイン性豊かな多種多様な御朱印が授与されています。
愛媛県松山市にある「伊豫豆比古命神社(通称:椿神社)」で毎年2月中旬に行われる「椿まつり」には、多くの人が訪れ、松山市の風物詩になっています。椿まつり期間限定の華やかで特別感のある御朱印をいただくことができます。
三重県伊勢市にある猿田彦神社は、伊勢神宮と関連が深く、外宮・内宮とあわせて参拝する人が多い神社です。御祭神「猿田彦大神」の「啓行(みちひらき)」の御利益が期待できる伝統的なデザインの御朱印をいただくことができます。
山口県下関市にある「大歳神社」は、この地に関係する偉人である源義経や高杉晋作などとゆかりがある神社です。時季やイベントにあわせて授与される限定のアート御朱印など、多彩な御朱印をいただける神社として話題になっています。