- 【御朱印帳】土佐手漉和紙「朝光」 小判 38ページ 楮紙 白米×淡黄蘗
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東京都文京区にある「湯島天神」は、学問の神様「菅原道真」を祀り、合格祈願にたくさんの受験生が参拝することで知られています。季節の祭事や境内に美しい花が咲く時期に合わせて、季節限定のいろいろな御朱印が授与されています。
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東京都文京区湯島にある「湯島天神(ゆしまてんじん)」、正式名称は「湯島天満宮(ゆしまてんまんぐう)」で、「菅原道真(すがわらのみちざね)」と「天之手力雄命(あめのたぢからをのみこと)」を御祭神としている神社です。
古代の458年に創建されたと伝わり、室町時代の正平10年(1355年)に菅原道真を勧請して合祀したそうです。徳川家康が江戸城に入ってからは徳川家の崇敬を受けるようになり、またその後も、多くの学者や文人の参拝が絶えることなく続いています。
御祭神である菅原道真は平安時代に学者・政治家として活躍した人物で、学問に対する偉大な事績や人柄から「学問の神様」として崇められるようになり、全国各地の天神社・天満宮に祀られています。湯島天神も学問成就の祈願に訪れる学生が多く、特に受験シーズンはたいへんなにぎわいを見せます。
また、湯島天神と東京メトロ仲御徒町駅までの約700mの一本道は「学問のみち」と命名されていて、その道中にある湯島天神へ繋がる急な石段坂「男坂」は、登り終えた時の気分が、猛勉強をして試験を終えた時の達成感と重なると有名です。
菅原道真とゆかりあるもののひとつに「梅」があります。
幼い頃から和歌や詩を作るなど、詩文に長じていたことで有名ですが、特にその内容は梅にまつわるものが多かったようです。5歳の時、庭の梅花を見て詠んだとされているのがこちらです。
うつくしや 紅の色なる梅の花 あこが顔にもつけたくぞある
幼いうちから梅を慈しんでいた様子が伝わってくる句です。
また、無実の罪を着せられて九州の太宰府へ左遷される際、大事にしていた梅の木を前にして詠んだとされているのがこの句です。
東風(こち)吹かば 匂いおこせよ梅の花 あるじなしとて春な忘れそ
この名歌にちなみ、梅の木が道真を慕って一夜のうちに太宰府に飛来した「飛梅伝説(とびうめでんせつ)」という言い伝えも残されています。
※菅原道真ゆかりの太宰府天満宮について、以下リンクの記事で紹介されていますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印関連情報】菅原道真ゆかりの福岡県「太宰府天満宮」で拝受できる御朱印
菅原道真とのゆかりといえば、もうひとつに「牛」があります。
道真が誕生した奈良時代の承和12年(845年)は「乙丑(きのとうし)」の年でした。また、亡くなった際には、棺を載せて運ぶ車は「人にひかせず牛の行くところにとどめよ」との遺言により、その場所を墓所と定めたといわれていますが、それは亡くなった太宰府の都府楼の北東(丑寅)の方角であったとのことで、牛とのご縁が深いとされています。
湯島天神の神紋は、梅の5枚の花弁と花弁の間にしべとして剣をつける「加賀梅鉢(かがうめばち)」で、境内の至る所で目にすることができます。梅の木もたくさん植えられており、訪れた人の目を楽しませています。
石造りの牛像「撫でうし」は、参拝者がそれぞれに頭や顔、体などを撫でたり、手を合わせるなどして、信仰をよせています。
湯島天神は、落語とのゆかりも深い神社です。
江戸時代に「富くじ」と呼ばれる現代の宝くじにあたるものがありました。当時、湯島天神でも富くじが行われていましたが、谷中感応寺、目黒不動とともに「江戸三富」と呼ばれるほど有名なものでした。古典落語でも、湯島天神の富くじを題材にした演目があり、当時の人々が富くじに熱狂する様子を伝えています。
そのようなご縁で湯島天神では、東京の落語家などが組織する一般社団法人落語協会により、年に一度のファン感謝イベント「落語協会謝楽祭」が開催され、大勢の落語家や落語ファンが集います。芸人さんによる屋台や踊り、寄席などでたいへん盛り上がります。謝楽祭の期間以外でも、境内の参集殿で落語会が催されており、落語ファンから親しまれています。
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境内には見ごたえがある建造物もあります。
銅製の表鳥居は、寛文7年(1667年)に建設され、数度の修理を重ね維持されてきました。都内に遺存する鋳造の鳥居としては時代が古く、優秀な建造物として、昭和45年(1970年)に東京都指定有形文化財に指定されました。
社殿は平成7年(1995年)に再建された比較的新しいものですが、樹齢250年といわれる木曽檜を使用した「総檜造り」で、本殿と参拝する人のための拝殿が幣殿で結ばれている「権現造り」の立派な建築様式で、迫力があります。
建造物からも日本古来の伝統文化を体感することができ、私は心安らぐ思いがしました。
湯島天神の御朱印は、本殿の西の参集殿と東の授与所でいただくことができます。
私が今回いただいた通常の御朱印は、中央に湯島天満宮と書かれ、湯島天満宮印が押された、シンプルながら、きりりとした印象の御朱印で、初穂料は500円でした。
さらに季節の祭事に合わせた期間限定のいろいろな種類の御朱印が授与されています。
境内の梅の木が可憐な花を咲かせる2月から3月の「梅まつり」や、菊花や菊人形が盛大に飾られる11月の「菊まつり」の期間限定御朱印には美しい季節の花が描かれています。その他にも、正月や七夕など期間限定のものや、デザイン性が魅力の切り絵の御朱印などもあり、多種多様な御朱印が用意されているので、御朱印巡り好きの人は何度も足を運びたくなると思います。
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湯島天神は、菅原道真の学業成就のご利益を求めて多くの受験生が参拝に訪れるほかにも、落語ファンや季節の美しい花が咲く境内の見物目的など、たくさんの人が訪れる神社です。季節の祭事に参加した思い出に、期間限定御朱印をいただくのがおすすめです。
ライター:wami
ボサノバなどブラジル音楽を歌う傍ら、趣味の旅行や落語を中心に、好きなことを徒然と綴っているライター。御朱印を集める母の影響で自身も御朱印好きに。拝受した御朱印は御朱印帳で10冊程になりました。
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福岡県福岡市にある「香椎宮」は、1800年以上もの長い歴史を有する古社で、九州に2社しかない勅祭社の一つです。令和6年(2024年)は御本殿創建から1300年の記念の年にあたり、全国で唯一の建築様式である香椎造りの本殿がデザインされた特別な御朱印をいただくことができます。
東京都港区にある「赤坂氷川神社」は、「東京三大縁結び神社」のひとつとして認知度が上がっています。明治天皇が東京の重要な神社を定めた「東京十社」の1社であることを示す伝統的なデザインの御朱印をいただくことができます。
東京都台東区にある「今戸神社」は、「招き猫発祥の地」のひとつとして知られる神社です。かわいらしい招き猫の印が入った御朱印をいただくことができます。
佐賀県鹿島市に位置する「祐徳稲荷神社」は、「日本三大稲荷」「鎮西日光」と称される九州を代表する神社のひとつで、農耕の神をイメージした御朱印を拝受できます。豊かな自然と豪華絢爛な社殿を目当てに多くの参拝者が訪れています。