- 【御朱印帳】土佐手漉和紙「朝光」 小判 38ページ 楮紙 白米×淡黄蘗
- ¥11,880
福岡県北九州市にある「高見神社」は、古くから「八幡製鐵所の守護神」として親しまれている神社です。時期やイベントに合わせて授与される境内の様子の写真を元にデザインされた期間限定御朱印が話題になっています。
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福岡県北九州市にある「高見神社(たかみじんじゃ)」は、かつての「官営八幡製鐵所(現在の日本製鉄九州製鉄所)」の近くに鎮座する神社です。
創建の年代については不明ながらも、神功皇后が三韓征伐に向かう際、戦勝祈願のために洞海湾(どうかいわん)の小山に、天皇の祖とされる皇祖神(こうそしん)をはじめとする12柱を祀ったのが起源と伝わっています。
地元の人のみならず、歴代の藩主や県主らにも手厚く保護されていて、安土桃山時代には、毛利元就(もうりもとなり)の三男の小早川隆景(こばやかわたかかげ)が豊臣秀吉の西国統一の成功を祈願するために参拝したというエピソードも残っています。
高見神社は、江戸時代には「高見大神宮」と称されていました。明治29年(1896年)に八幡製鐵所の建設が始まった際に、境内地が八幡製鉄所の敷地とされたことから、尾倉八幡神社へと一旦遷座されています。その後、平成天皇ご誕生と日本製鐵株式会社発足をきっかけに、昭和8年(1933年)に官営八幡製鐵所の高等官舎がずらりと立ち並んでいた現在の高見の地に移設されました。
重厚感のある現在の社殿は、実に10年もの歳月を費やして完成させたものだそうです。
世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」にも登録されている八幡製鉄所を擁する北九州市は、日本の近代化を支えた都市であり、「鉄の町」や「製鉄の町」として名をはせました。「製鉄の守護神」として建てられた高見神社は、現在でも「八幡製鐵所の守り神」や「ものづくりの守護神」として親しまれています。
高見神社では、伝統的なデザインのベーシックな御朱印と、時期やイベントに合わせて授与される写真入りの限定の御朱印など数種類の御朱印をいただくことができます。
私が令和4年(2022年)6月に参拝した際には、「夏越大祓祭」のイベント限定の御朱印をいただきました。御朱印には、「参拝日」の墨書きと、神紋「鷹の羽紋」や「岡宿禰印」、「奉拝」の印が押され、上部の横に書かれた「高見神社御守護」の黄色の文字と、中央に大きく押印された「高見神社」の朱印が目立ち、写真を元に夏越大祓祭の様子がデザインされています。
右上に押された「鷹の羽紋」は、鷹の羽をクロスさせた紋です。鋭いクチバシと爪を持った鷹は、古くから勇ましさや力強さをイメージさせる猛禽類 であり、威厳や強さの象徴とされてきました。そのため、鷹の羽をモチーフにした「鷹の羽紋」は武家や公家などの家紋として好んで使用されていて、 5大家紋のひとつにも数えられ、高見神社が武家とも関係が深かったことがわかります。
例年の6月30日に開催される「夏越大祓祭」は、無病息災を祈願するための神事で、茅で編んだ輪をくぐって厄災を払う茅の輪くぐりで知られ、たくさんの参拝者が訪れます。参拝に訪れた2022年の干支が「壬寅(みずのえとら)」であったことから、左下には「壬寅」の文字も入っていて、特別感・限定感が演出されていました。
今回いただいた夏越大祓祭の御朱印以外にも、初詣客でにぎわう「お正月」、10月16日に行われる「秋季大祭」など、神事や季節に合わせた写真を元にデザインされた限定御朱印が登場しますので、祭事に合わせて高見神社を参拝して、記念に御朱印をいただくのもおすすめです。
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現在の祭神は、相殿も合わせると19柱にもなり、産業発展や五穀豊穣、開運招福、厄除けなど、様々なご利益に授かれると評判です。なかでも、鵜萱葺不合命(うがやふきあえずのみこと)や石之比売命(いわのひめのみこと)も祀られていることから、安産や子育て、家内安全のご利益を求めて参拝する人が多くみられます。
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また、授与所には八幡製鉄所にちなんで本物の鐵の玉を納めた「鐵の玉守」が並んでいて、金運・開運・商売繁盛、安全・安心、合格や願い事達成などのご利益に授かれると評判です。
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高見神社は、八幡製鐵所やものづくりの守り神として古くから信仰を集める神社で、安産や子育てのご利益でも評判です。時期やイベントに合わせて授与される写真を元にしてデザインされた限定御朱印も話題になっていますので、八幡製鉄所の関連施設の見学など北九州市観光の際にはぜひ立ち寄ってみてください。
ライター:neko
学芸員の資格を持つWebライター。九州を中心に全国の寺社仏閣に出掛け、御朱印を集めるのが趣味です。今までにいただいた御朱印は、御朱印帳5冊ほどになりました。
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