
- 【御朱印帳】土佐手漉和紙「朝光」 小判 38ページ 楮紙 白米×淡黄蘗
- ¥11,880
北海道函館市にある「亀田八幡宮」は、箱館戦争終結の地として知られる歴史深い神社です。令和7年(2025年)7月に参拝した際には、風鈴や団扇など夏をイメージする可愛らしいスタンプがおされた「夏詣」限定御朱印が授与されていました。
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目次
北海道函館市にある「亀田八幡宮(かめだはちまんぐう)」は、室町時代の明徳元年(1390年)に河野加賀守森幸が越前國(えちぜんのくに、現在の福井県)の氣比神宮(けひじんぐう)から八幡神を奉遷したのが始まりと伝わっています。
亀田八幡宮がその名を歴史に刻むことになった大きな出来事が、明治2年(1869年)の箱館戦争(はこだてせんそう)です。
旧幕府軍と新政府軍が激しい戦いを繰り広げたこの戦争の終結時、榎本武揚(えのもとたけあき)や大鳥圭介(おおとりけいすけ)ら旧幕府軍の幹部が亀田八幡宮に集い、降伏を誓約したとされています。まさに、日本の近代化への大きな転換点となった歴史的な舞台であり、境内には今もその面影が色濃く残されています。
御祭神は、武運の神・国家鎮護の神として広く信仰される品陀和気命(ほんだわけのみこと、第15代・応神天皇(おうじんてんのう))で、摂社には、少彦名神(すくなひこなのかみ)と宇迦之魂神(うかのみたまのかみ)が祀られていて、勝運や必勝、武運、出世開運などのご利益を求める多くの人が参拝に訪れています。
亀田八幡宮の御朱印は、本殿近くの社務所でいただくことができます。
私が参拝に訪れた7月上旬の時期には函館をはじめとする道南地方の複数の神社で夏詣のキャンペーンが行われていて、夏詣限定の書き置きタイプの御朱印授与のみの対応でした。普段の通常御朱印は、持参した御朱印帳への直書きにも対応していただけるようです。
夏詣限定御朱印は、右上は「夏詣」の文字のスタンプと風鈴の絵、右下に蚊取り線香の絵が描かれたスタンプ、左下は団扇や水滴が落ちた水模様が描かれたスタンプがおされ、中央には「亀田八幡宮」の墨書きと朱印、左側は参拝日が書き入れられるデザインで、初穂料はお気持ちでした。
初穂料が定められていない場合は、一般的な御朱印拝受の初穂料の相場である300円・500円を納めれば問題ないでしょう。
「夏詣(なつもうで)」とは、1月の元日を新しい年の始まりとして、その年の平穏を願い神社や仏閣に詣でる「初詣」から半年経過した後、これまでの無事を感謝し、来る半年の更なる平穏を願うべく、年の半分の節目として、7月1日または7月上旬に寺社に詣でることです。
道南地域の複数の神社が共同で「夏詣道南神社巡り」のキャンペーンが行われていて、キャンペーン参加神社ではそれぞれで夏詣限定御朱印が授与され、複数社の御朱印を集めると記念品がもらえる企画や、インスタグラムでのフォトコンテストが実施されていました。
夏をイメージした可愛らしいスタンプがたくさんおされたデザインですが、中央の堂々とした墨書きや、篆書体(てんしょたい)の伝統的な社印からは、亀田八幡宮の長い歴史や格式の高さが感じられ、夏詣の時期に参拝し御朱印を拝受できたことはとても運が良かったと思います。
亀田八幡宮を参拝し、御朱印をいただいた後は、ぜひ境内をじっくり散策してみてください。
境内にある神輿殿(旧本殿)は、絶対に見逃せない場所です。
神輿殿には箱館戦争の際に新政府軍が放った銃弾の跡が生々しく残されています。壁面に残るいくつもの弾痕は、この地で繰り広げられた戦いの激しさと、時代の大きなうねりを静かに物語っています。また、榎本武揚らが近くの民家で新政府軍と降伏交渉を行った後、亀田八幡宮を訪れ、降伏を誓約した場所でもあります。
150年以上の時を超えて歴史の事実を伝える貴重な遺構に、ぜひ静かに手を合わせてみてください。
亀田八幡宮の境内には、本殿のほかにも複数の摂社が鎮座しており、それぞれ異なる神様が祀られています。本殿とあわせてお参りすることで、さらに多くのご神徳をいただくことができるでしょう。
境内社の一つ「亀田稲荷大明神(かめだいなりだいみょうじん)」は、商売繁盛や五穀豊穣の神様として知られる宇迦之御魂神が祀られています。朱色の鳥居が連なる参道が非常に印象的で、地域の人々からあつい信仰をあつめていることがうかがえます。
もう一つの境内社「函館薬祖神社(はこだてやくそじんじゃ)」は、医薬の神様である少彦名神が祀られています。無病息災や病気平癒のご利益で知られ、健康を願う多くの参拝者が訪れています。
亀田八幡宮を訪れた際は、境内社も参拝して、たくさんの神様とご縁を結んでみてください。
亀田八幡宮は、箱館戦争終結という日本の歴史における重要な一場面の舞台となった神社です。今回私は夏詣の時期に訪問したので、風鈴や団扇といった季節感あふれる御朱印をいただくことができ、参拝に特別な彩りを添えてくれました。神輿殿に残る弾痕など、境内の見どころもじっくり拝観することで、歴史への理解を深めながら、清々しい気持ちで参拝することができるでしょう。函館を訪れた際には、ぜひ亀田八幡宮へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
※箱館戦争に関連する函館八幡宮と函館護国神社に関して、以下リンクの記事でご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】北海道「函館八幡宮」の室町時代からの歴史を感じる「函館総鎮守」の御朱印
【御朱印情報】北海道「函館護国神社」の「神威奉拝」と「フクロウ」が印象的な御朱印
ライター:洋介0522
旅行添乗員の経験があるWebライター兼ディレクター。20代の時に仕事で四国八十八ヶ所のツアーに3回添乗したことで御朱印に興味をもちました。現在はワーケーションしながら全国各地の神社を巡り、御朱印をいただくのを趣味の一つにしています。御朱印帳は現在6冊目で、お気に入りの御朱印帳は京都・建仁寺のものです。
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