四国の職人が心に響く手仕事で仕上げる
オーダーメイド納経帳・御朱印帳「千年帳」

「千年帳」オンラインショップ
facebook twitter instagram
facebook instagram twitter

【御朱印情報】陰陽師・安倍晴明ゆかりの香川県「冠纓神社」のカラフルな御朱印

香川県高松市にある「冠纓神社」は、昔からのこる鎮守の森に囲まれた広い境内に様々なご利益をいただけるスポットがあり、陰陽師・安倍晴明ゆかりの神社としても知られています。複数種類のカラフルな御朱印が授与されていて人気です。

スポンサーリンク



 

 

奈良時代創建の長い歴史をもつ地域の氏神「冠纓神社」

「冠纓神社(かんえいじんじゃ)」は香川県高松市の南部エリア、高松空港にほど近い香南町にあり、古くから地域の氏神として信仰されてきました。香川県内の由緒ある神社を巡礼する「さぬき十五社」の第7番にもなっています。

 

創建は、奈良時代の貞観3年(861年)といわれ、1100年以上の歴史があるとされています。
讃岐(さぬき。現在の香川県)を巡礼中の円珍(えんちん)の前に鳩峰大自在王菩薩という菩薩様が現れ、「井原庄を鎮護する」と言ったため、村人と協力して宝蔵寺を建立して祀り、この宝蔵寺が冠纓神社の前身だと伝わっています。円珍は、香川県出身の高僧・弘法大師空海(こうぼうだいしくうかい)の甥にあたり、「智証大師(ちしょうだいし)」とも呼ばれる天台宗の僧侶です。
その後、讃岐国の国司となった室町幕府の武将である細川頼之(ほそかわよりゆき)が冠纓神社を信仰し、戦の前には必ず戦勝祈願に訪れたといわれています。細川頼之が延文2年(1357年)に京都の石清水八幡宮の冠纓を奉納したことから「冠尾八幡宮(かむろはちまんぐう)」と称され、後に冠纓神社と呼ばれるようになりました。「冠纓」とはあまり聞きなれない言葉ですが、冠の紐のことです。

 

御祭神は、帯中津日子命(タラシナカツヒコノミコト、應神天皇)、足仲津彦命(タラシナカツヒコノミコト、仲哀天皇)、息長足媛命(オキナガタラシヒメノミコト、神功皇后)の3柱で、よく見られる八幡三神の構成です。

冠纓神社_神門
長い歴史を感じる重厚な神門が印象的でした。

 

 

陰陽師・安倍晴明ゆかりの神社の様々なご利益スポット

冠纓神社は広い境内にさまざまな見どころがあり、見どころをまとめた案内板も設置されています。参拝の順路もわかりやすく表示されているので、ぜひいろいろなスポットを回って御利益をいただいてみてください。

冠纓神社_案内板
案内板には境内の見どころとご利益がわかりやすくまとめられていました。

 

表参道側には神社を囲むように広がる社叢があり、香川県の天然記念物に指定されています。昔のままの原生林が残っているそうで、ジブリ映画に出てきそうな雰囲気で、参道を歩くと豊かな自然に癒されました。

冠纓神社_表参道_社叢
裏参道に社殿に近い駐車場があり、表参道を通らない参拝者が多いですが、表参道の自然の雰囲気をぜひ味わってみていただきたいです。

 

境内には「かむたま龍樟樹」という御神木があります。樹齢800年以上といわれるクスノキで、根元には鳥居があり、参道もしっかり整備されていて厳かな雰囲気でした。参拝すると立身出世の御利益がいただけるそうです。

冠纓神社_かむたま龍樟樹
大きく枝分かれした姿はまるで天に昇る龍のようで神々しく感じました。

 

冠纓神社の境内にはさまざまな摂社・末社があります。そのうちのひとつが、縁結びのご利益があるとされる「龍王神社」です。鳥居にはハート型の扁額がかかり、ハート型の絵馬がたくさん奉納されたとてもかわいらしい雰囲気で、SNS映えスポットとしても人気があります。
龍王神社の奥には「男石」という四角い石と、「女石」という丸い石が置かれていて、2つの石の間を8の字に回ると恋愛成就の御利益があるとされています。

冠纓神社_龍王神社
冠纓神社には良縁に恵まれるとされるスポットがあります。

 

 

また、冠纓神社は陰陽師の安倍晴明(あべのせいめい)にゆかりがある神社でもあります。安倍晴明は讃岐生まれという説があり、冠纓神社で神主をしていたともいわれています。そのため、境内には晴明を祀る「安倍晴明神社」があります。
冠纓神社の近くには住居跡といわれる史跡が残り、1kmほど離れた場所にある「天福寺」というお寺には晴明の墓と伝わる祠も残っているそうです。

冠纓神社_安倍晴明神社
歴史上の有名人である安倍晴明のファンも参拝に訪れます。

 

 


 

 

複数種類のカラフルな御朱印が人気

冠纓神社ではいろいろな御朱印がいただけます。基本的には書置きを拝受する形ですが、以前私が参拝したときは直書きにも対応してくださいました。私が参拝した際には、冠纓神社、安倍晴明神社、龍王神社の3種類の御朱印が授与されていて、それぞれの神社をイメージしたカラフルなデザインが人気になっていました。
冠纓神社の御朱印の印は「みどり薫る風の宮」「さぬき十五社第七番」「冠纓神社」、墨書きは「冠纓神社」と日付です。安倍晴明神社の御朱印は陰陽師をイメージした五芒星が大きく入り、「安倍晴明ゆかりの宮」という印が押されています。龍王神社の御朱印は縁結びの御利益をイメージした大きなハートが印象的で、「讃岐の縁むすびの宮」という印が押されています。

冠纓神社_御朱印
それぞれの神社の特徴を表現したカラフルな御朱印です。

 

 

冠纓神社は、長い歴史をもち、昔から残る原生林に囲まれた自然豊かな環境や、立身出世や縁結びなど様々なご利益がいただけることが魅力です。カラフルな御朱印が複数種類あるので、御朱印巡り好きの人にもおすすめです。

 

 

 

 

ライター:kanakana
神社仏閣・御朱印ブロガー。徳島県を中心に四国や淡路島で神社仏閣巡りを楽しむ御朱印ガールで、年間300体以上の御朱印を拝受しています。御朱印を通じて神社仏閣の魅力をご紹介します。

 

 

 

御朱印情報マップ

関連記事

千年帳バナー 千年帳バナー