- 【御朱印帳】土佐手漉和紙「朝光」 小判 38ページ 楮紙 白米×淡黄蘗
- ¥11,880
山口県山口市にある「山口大神宮」は、伊勢神宮から許可を得て勧請した全国唯一の神社であり、「西のお伊勢さま」として親しまれています。伊勢神宮との関係性や由緒正しき歴史を感じる伝統的な御朱印をいただくことができます。
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山口県山口市にある「山口大神宮(やまぐちだいじんぐう)」は、室町時代の永正17年(520年)に、周防の戦国大名であった大内義興(おおうちよしおき)が、勅許を得た上で、三重県伊勢市に鎮座する「伊勢神宮(いせじんぐう)」の神霊を勧請した神社です。
山口大神宮にも本家の伊勢神宮と同様に、日本人の総氏神として知られる天照大神(あまてらすおおみかみ)を祀る「内宮(ないくう)」と、天照大御神の食事を司る神豊受大御神(とようけのおおみかみ)を祀る「外宮(げくう)」とがあり、同様の形式をとっています。
※伊勢神宮に関しては、以下リンクの記事で紹介されていますので、こちらもぜひご覧ください。
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【御朱印情報】三重県「伊勢神宮」の別宮5社でいただける伝統的な御朱印
伊勢神宮と同様にかつては20年に一度、社殿を造り替えて旧殿から新殿へと御霊を遷す儀式「式年遷宮(しきねんせんぐう)」も行われていましたが、次第に不定期となり、近年では昭和35年(1960年)に社殿の建て替えが、平成12年(2000年)に式年遷宮が行われています。
式年遷宮の証として、内宮と外宮の隣に神聖な「古殿地(こでんち・前回の社殿が建っていた地であり、次の社殿が建てられる地)」があります。
伊勢神宮から許可を得て勧請した神社は、全国でも山口大神宮だけです。江戸時代に入り、伊勢神宮に参拝する「お伊勢参り」がブームになると、伊勢神宮の神々を祀る山口大神宮も注目を浴び、遠方の伊勢神宮まで行くことができない人が多く訪れるようになります。
参拝者は山口県内だけでなく、西日本各地から訪れていたというほどの人気ぶりでした。参道沿いに多数の「日参一万日成就」の石碑が建っていることからも、山口大神宮がいかににぎわっていたのかがわかります。
昭和3年(1928年)に名称が「高嶺神社」に、更に昭和22年(1947年)に現在の「山口大神宮」へと変更されました。現在でも「西のお伊勢さま」の愛称で親しまれています。
山口大神宮では、伊勢神宮との関係性を感じることができる伝統的な御朱印をいただくことができます。
「奉拝」「山口大神宮」「参拝日」の墨書きに加えて、「高嶺」「山口大神宮」の印が入っています。初穂料は300円でした。
右上にある「高嶺」の印は、山口大神宮のかつての名称にちなむものです。
山口大神宮は、古くは「高嶺神明(たかみねしんめい)」と称していたものの、その後に後柏原天皇から「高嶺太神宮」、後陽成天皇から「伊勢」の宸筆の勅額を与えられたことにより、「高嶺太神宮」や「今伊勢」とも呼ばれるようになりました。
御朱印から、伊勢神宮との関係性や、社名の変遷の歴史も感じることができます。
御朱印をいただける社務所は、内宮や外宮へと続く石段の下にあります。御朱印は参拝の証であるため、通常であれば御朱印をいただくのは参拝後ですが、山口大神宮では社務所で御朱印帳を預けた後に内宮と外宮の参拝に向かい、参拝後の帰りがけに社務所で御朱印帳を受け取る人が多いようです。
山口大神宮がある山口市は、室町時代に長門と周防の守護を務めていた大内弘世(おおうち ひろよ)が京都や大陸に倣ったまちづくりをすすめた都市であり「西の京」ともたたえられています。
華麗な大内文化を受け継ぐ山口市は観光地として、国内のみならず世界的にも注目されていて、ニューヨーク・タイムズ紙発表の「2024年に行くべき52ヶ所」で第3位に選ばれたほどです。
山口大神宮から車で5分ほどの場所に、山口総鎮守として知られる今八幡宮や、五重塔が有名な瑠璃光寺、雪舟庭が人気の常栄寺など、大内氏ゆかりのスポットが点在しています。じっくりと探訪して地域の歴史や文化を体感するのがおすすめです。
※大内氏ゆかりの今八幡宮に関して、以下リンクの記事でご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】山口県「今八幡宮」の山口総鎮守と木戸孝允ゆかりの御朱印
山口大神宮は、伊勢神宮から勧請された唯一の神社で、現在も「西のお伊勢さん」として親しまれ、多くの参拝者が訪れます。近年、世界的にも注目されている西の京・山口市で、外せない観光地のひとつでもありますので、ぜひ参拝に訪れ、由緒正しき歴史を感じる伝統的な御朱印をいただいてみてください。
ライター:neko
学芸員の資格を持つWebライター。九州を中心に全国の寺社仏閣に出掛け、御朱印を集めるのが趣味です。今までにいただいた御朱印は、御朱印帳5冊ほどになりました。
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