- 【御朱印帳】土佐手漉和紙「朝光」 小判 38ページ 楮紙 白米×淡黄蘗
- ¥11,880
東京都八王子市にある「高尾山薬王院」は、高尾山の中腹に位置し、山岳信仰の霊地と長く信仰され、季節を問わずたくさんの参拝者でにぎわう寺院です。高尾山の守護神として信仰される「飯縄大権現」の御朱印は、修験道の深い歴史が表されているかのようで、雨の日限定で授与される弁財天の御朱印も話題になっています。
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目次
東京都八王子市、標高599mの高尾山(たかおさん)の中腹にある「高尾山薬王院(たかおさんやくおういん)」は、正式名称は「高尾山薬王院有喜寺(たかおさんやくおういんゆうきじ)」という真言宗智山派の寺院です。千葉県・成田山新勝寺(なりたさんしんしょうじ)、神奈川県・川崎大師平間寺(かわさきだいしへいけんじ)と並び、真言宗智山派の三大本山として広く信仰をあつめています。
※成田山新勝寺、川崎大師平間寺に関して、以下リンクの記事で紹介されていますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】千葉県「成田山新勝寺」の「御堂めぐり」でいただく6種類の御朱印
【御朱印情報】神奈川県「川崎大師」の弘法大師空海ゆかりの「厄除遍照殿」の御朱印
創建は奈良時代の天平16年(744年)と伝わり、第45代・聖武天皇(しょうむてんのう)の勅願により行基(ぎょうき)という高僧が開いたといわれています。当初は薬師如来を本尊とする寺院として始まりましたが、のちに修験道の信仰が広まり、高尾山の守護神として知られる「飯縄大権現(いづなだいごんげん)」が祀られました。
江戸時代には多くの人々が参詣し、江戸の人々にも広く知られる霊場となりました。現在でも年間を通して多くの参拝者や登山者が訪れ、高尾山の象徴的な寺院として知られています。

高尾山薬王院では複数種類の御朱印が授与されています。
その中で代表的な御朱印が「飯縄大権現」の御朱印です。高尾山の信仰の中心である飯縄大権現を表す御朱印で、多くの参拝者がまず授かる一体として知られています。
「奉拝」「南無飯縄大権現」「参拝日付」「寺院名」の墨書きに、「聖武天皇祈願所」「飯縄大権現を表す梵字」「寺院名」の朱印が入るデザインで、持参した御朱印帳に直書きしていただき、志納料は500円でした。

飯縄大権現は、白狐に乗り剣と索を持つ烏天狗の姿で表されることが多く、戦勝や火防、災難除けなどのご利益で知られています。中世以降、修験道の霊山として信仰を集めた高尾山では、この飯縄大権現が山の守護神として祀られてきました。武将や庶民から広く信仰され、江戸の人々が盛んに参詣したことでも知られています。
「聖武天皇祈願所」の朱印は、高尾山薬王院が東国の仏教布教の中心的な役割を果たしてきた長い歴史を物語っています。
飯縄大権現の力強い御朱印は、山に臥し野に臥しながら修行する修験道の山伏(やまぶし)の様子を表しているかのようで、山の守護神として武将や江戸の庶民から広く信仰をあつめてきた歴史そのものであるように感じました。高尾山には現代でも「琵琶滝(びわたき)」と「蛇滝(じゃたき)」での滝修業が行われていて、修験者の姿を見ることができます。
高尾山薬王院では、雨の日に参拝した人だけが拝受できる「弁財天(べんざいてん)・風雨順次(ふううじゅんじ)」の御朱印も授与されており、特別な1体として話題になっています。
「風雨順次」「南無福徳辯財天」「参拝日付」「寺院名」の墨書きに、「弁財天を表す梵字」の朱印が入り、見開きタイプで左側に弁財天の姿が描かれるアート御朱印です。

「風雨順次」とは、季節があるべき姿で巡り、ほどよく風が吹き、雨が降ることで人々の暮らしが成り立つことを表す言葉です。そこには「五穀豊穣」や「万民法楽」への願いが込められています。
この御朱印に弁財天が描かれているのは、飯縄大権現が不動明王(ふどうみょうおう)を中心に、歓喜天(かんきてん)、迦楼羅天(かるらてん)、荼枳尼天(だきにてん)、弁財天の複数の神仏の徳を一身に集めた五相合体の姿であるとされ、弁財天が含まれるためです。
弁財天は高野山薬王院の境内奥の弁天堂に祀られ、そこから湧き出る浄水はその功徳として大切にされてきました。この御朱印は、水を尊ぶ信仰である「水分詣(みくまりもうで)」にちなみ、命の源である雨がお山に降るときだけ授与されます。
雨に包まれた高尾山でいただくこの御朱印は、自然の恵みと祈りの結びつきを感じさせてくれる特別な一体です。
高尾山薬王院の境内やその周辺には、山岳信仰の寺院らしい建造物や信仰に関わる見どころが数多くあります。
山門や本堂の周辺には複数の天狗像が安置され、高尾山の天狗信仰を今に伝える役割も担っています。特に目立つものといえば、高尾駅に設置された大きな天狗の顔の石像で、地元の人々に愛されているのはもちろん、観光客の撮影スポットとしても人気です。
参道にそびえ立つ「天狗の腰掛杉(てんぐのこしかけすぎ)」は、樹齢約700年といわれる壮大な姿が人々の注目を集める巨木です。高尾山にはこうした巨杉を含む杉の林が広がり、「高尾山のスギ並木」などは東京都の天然記念物にも指定されています。天狗が腰掛け山を見守っていると言われる杉は、どことなく神聖で厳かな気持ちにさせられます。

高尾山薬王院までの道のりは、ケーブルカーもおすすめです。麓の清滝駅から高尾山ケーブルカーを利用すると中腹までスムーズにアクセスできます。このケーブルカーは日本一の急勾配といわれ、最急勾配は31度18分で、山肌を力強く登っていく様子は迫力があり、高尾山らしい体験のひとつといえるでしょう。

高尾山薬王院を訪れる際には高尾山の風景もぜひじっくりと見てみてください。山の自然と信仰が調和した高尾山薬王院の魅力を感じながら参拝すると、参拝後に拝受する御朱印の意味もより深く感じられると思います。
高尾山薬王院は、東京都心からアクセスしやすい場所にありながら、山岳信仰の長い歴史と雰囲気をしっかりと感じられる寺院です。参道を進み、杉並木や天狗像に迎えられながら境内へ向かう時間も、高尾山薬王院ならではの参拝体験といえるでしょう。そんな山の信仰を象徴するものが、飯縄大権現の名が記された御朱印です。高尾山を訪れた際には、登山や散策とあわせて高尾山薬王院へ参拝し、この山に息づく信仰の空気を感じながら御朱印をいただいてみてはいかがでしょうか。
ペンネーム:kusadango
東京都内在住のフリーライター。歴史好きが高じて、日本全国の神社仏閣巡りをしています。その土地オリジナルの御朱印帳を見つけると、ついつい集めてしまいがち。季節限定の御朱印の紹介など、御朱印の魅力をお届けします。
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滋賀県大津市にある「西教寺」は、天台真盛宗の総本山で、戦国武将・明智光秀が再興した寺院としても知られています。宗派の大切な教え「不断念佛」と記される基本の御朱印のほか、明智光秀ゆかりの水色桔梗紋が鮮やかな御朱印など、複数種類の御朱印が授与されています。
静岡県静岡市葵区にある「静岡浅間神社」は、戦国時代にこの地を拠点にした徳川家康ゆかりの神社で、駿河国総社です。神社を構成する神部神社・浅間神社・大歳御祖神社の3社名が連なる珍しい朱印がおされる御朱印をいただくことができます。
京都府京都市東山区にある「豊国神社」は、天下人・豊臣秀吉を祀る神社で、出世・開運の御神徳で広く信仰されています。御朱印には秀吉の馬印「ひょうたん」と家紋「五七桐」が記され、所蔵する刀剣「骨喰藤四郎」をモチーフにしたアート御朱印など限定御朱印が授与されていることでも話題になっています。
近年、神社仏閣を参拝し「御朱印」をいただく人が増えています。本記事では、御朱印の意味や魅力、いただく手順や注意点などの基礎知識を詳しく解説します。御朱印をこれから始めていただく人も、御朱印の基礎知識を再確認したい人も、ぜひ参考にしていただき、御朱印巡りを楽しんでください。