- 【御朱印帳】土佐手漉和紙「朝光」 小判 38ページ 楮紙 白米×淡黄蘗
- ¥11,880
岐阜県岐阜市の「伊奈波神社」は、戦国時代に活躍した斎藤道三と織田信長にゆかりがある神社です。皇室ゆかりの菊紋と織田信長ゆかりの五七桐の朱印が共におされる珍しい御朱印をいただくことができます。
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岐阜県岐阜市にある「伊奈波神社(いなばじんじゃ)」は、かつて「岐阜城」があった「金華山(きんかざん)」の麓に鎮座する神社です。
景行天皇14年(西暦84年)に、天皇に仕えていた武内宿禰(たけしうちのすくね)が稲葉山(いなばやま、現在の金華山)の北西にある椿原(現在の岐阜公園内の丸山)に「五十瓊敷入彦命(いにしきいりひこのみこと)」を祀ったのが始まりと伝わっています。伊奈波神社という名称は稲葉山からとったという説もあります。
戦国時代の天文8年(1539年)に、武将「斎藤道三(さいとうどうさん)」が稲葉山城を築城する際に、現在の場所に移して祀り、「美濃国三宮」としての地位を確立したとされています。伊奈波神社の発展に深く関係している斎藤道三は、戦国の世で策略を駆使して美濃国の国主に成り上がった人物です。彼の娘「濃姫(のうひめ) 」 は織田信長の正室として知られています。2020年から2021年に放送されたNHK大河ドラマ「麒麟がくる」では、優れた戦略家として、また、織田信長との同盟関係が詳しく描かれました。現代の岐阜県においても斎藤道三の武勇伝は広く語り継がれています。
その後、織田信長(おだのぶなが)が稲葉山城を大改修して岐阜城を築き、伊奈波神社も手厚く保護されました。
※美濃国一宮の南宮大社、美濃国二宮の伊富岐神社に関して、以下リンクの記事でご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】岐阜県「南宮大社」の「美濃国一宮」の由緒正しき御朱印
【御朱印情報】岐阜県「伊富岐神社」の「美濃国二宮」の由緒正しき御朱印
伊奈波神社は岐阜市の総産土神社として、地域の信仰の重要な役割を担い続けており、その規模も岐阜県屈指を誇ります。
伊奈波神社では、「美濃国三宮」の由緒正しき御朱印をいただくことができます。
「五七桐と菊紋」「神社名」の朱印に、「奉拝」「神社名」「参拝日」の墨書きの御朱印を情熱的に直書きしていただけました。
伊奈波神社の主祭神の「五十瓊敷入彦命」は、第11代垂仁天皇の第一皇子であり、農業や治水に尽力し、地域の発展に貢献したとされています。そのため、家族の安全と健康を守る神として広く信仰され、仕事で行き詰まったり、くじけそうになった時に力を授けてくれるともいわれています。
五十瓊敷入彦命が皇室の一員なので、皇室を象徴する「菊紋」を使用することが許され、御朱印にも朱印がおされます。
※五十瓊敷入彦命の妃「渟熨斗姫命(ぬのしひめのみこと)」を祀り、伊奈波神社とあわせて参拝するとよいとされている金神社に関して、以下リンクの記事でご紹介していますので、ぜひこちらもご覧ください。
【御朱印情報】岐阜県「金神社」の金運アップのご利益が期待できる御朱印
また、菊紋と並んでおされている「五七桐」の紋は、皇室から足利氏に下賜されたもので、室町幕府15代将軍・足利義昭(あしかがよしあき)が織田信長に恩賞として与えたといわれ、織田信長が手厚く保護した伊奈波神社の御朱印に朱印がおされています。
菊と五七桐がセットになることはとても珍しく、伊奈波神社の御朱印は貴重なものであるといえます。
この御朱印は、私がオーダーメイドの注文をしたオーダーメイド納経帳・御朱印帳「千年帳」に書いていただきました。 本紙は、職人さんが1枚1枚手漉きした高品質の土佐手漉和紙の「楮紙(こうぞし)」という、和紙らしい表面感があり、あたたかみのある白色が特徴のものを選択しています。
書いていただいた墨書きは「とめ」「はね」「はらい」がしっかりしていて、文字がイキイキとしていて、その活力を土佐手漉和紙の独特の凹凸が引き立てているように感じます。
私が参拝した際には、たくさんの御朱印希望者が列をつくっていましたが、親切に対応してくださった神職さんの笑顔が今でも忘れられません。
※千年帳の本紙に関しては、以下リンクで詳しく紹介されていますので、ご参照ください。
伊奈波神社では、ご紹介した本社の御朱印の他にも、境内社の御朱印や切り絵御朱印など、複数種類の御朱印をいただくことができます。
境内に鎮座する「黒龍神社(こくりゅうじんじゃ)」は、伊奈波神社が鎮座する以前からこの地を守っていたとされる守護神「高龗神(たかおかみのかみ)」を祀る古社です。高龗神は「黒龍大神」の名でも知られ、雨や水を司り、福徳増進や諸願成就のご利益があるといわれていて、伊奈波神社の中でも特に大きなご利益が期待できると話題になっています。
また、江戸時代に岐阜奉行所に徳川家康が発給した「伝馬朱印状」と、美濃国奉行であった大久保長安が発給した「五箇条法度」が保管されており、これらを貴重なものとして御神体とし徳川家康の神霊を祀ったのが始まりとされる「岐阜東照宮(ぎふとうしょうぐう)」も、境内社として鎮座しており、御朱印をいただくことができます。
毎年4月に、伊奈波神社をはじめとした岐阜市内の複数の神社で例祭が行われていて、これらを総称して「岐阜まつり」と呼ばれ、この時期には地域一帯がお祭りムードに包まれます。
伊奈波神社では、岐阜まつりの見どころである山車をモチーフにした切り絵御朱印も授与されています。
伊奈波神社は「美濃国三宮」として地域で長く信仰されている神社です。金華山の麓の自然豊かなエリアの境内な境内は、四季折々の美しい景色も楽しむことができ、いくつかの境内社もありますので、じっくりと参拝・散策して、参拝の証として複数種類の御朱印もいただいてみてください。
※近隣にあり岐阜城とも関連が深い常在寺に関して、以下リンクの記事でご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】岐阜県「常在寺」の戦国武将・斎藤道三ゆかりの御首題
ライター:竹内友章
知多半島のお寺が好きで、知多四国霊場を中心にいろいろな霊場を巡礼し、観光やご当地グルメ(特にラーメン)を楽しんでいます。御朱印集めも趣味で、知多半島のお寺の御朱印はもちろん、全国各地の御朱印をもらいに巡り、アート御朱印などは取り寄せたりもしています。
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