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【御朱印情報】愛媛県「伊佐爾波神社」の八幡大神の御神徳と優美な建造物の姿が刻まれた御朱印

愛媛県松山市にある「伊佐爾波神社(いさにわじんじゃ)」は、道後温泉地域の総守護として1,000年以上の歴史があるとされる古社です。御祭神・八幡大神の強大な御神徳と優美な建造物の姿が刻まれた切り絵タイプの御朱印を拝受しました。

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道後温泉地域の総守護「伊佐爾波神社」

愛媛県松山市、日本で最も古い温泉の一つといわれる「道後温泉(どうごおんせん)」エリアの高台にある「伊佐爾波神社(いさにわじんじゃ)」は、1,000年以上の歴史を有するといわれる古社です。

伊佐爾波神社は、第14代・仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)とその后・神功皇后(じんぐうこうごう)が道後温泉に訪れた際の行宮跡(現在は道後公園になっている地域)に創建されたと伝わっています。
室町時代の建武年間(1334〜1336年)頃に、伊予国(いよのくに、現在の愛媛県)の一帯を治めていた河野氏が湯月城(ゆづきじょう)を築城するにあたって、道後山の東南端にあたる現在地に移築しました。当時は、「道後七郡(野間・風速・和気・温泉・久米・伊予・浮穴の各郡)の総守護」と称されていました。
江戸時代に入り、松山藩の藩主になった加藤嘉明(かとうよしあき)は、松山城固めのために「松山八社八幡」を定め、 伊佐爾波神社を「湯月八幡宮(ゆづきはちまんぐう)」として、一番社に指定しています。また、武運長久の祈願社として、社領に久米郡井合の土地100石の寄進も行いました。楼門や本殿など現代に受け継がれている朱塗りが印象的な建造物は、江戸時代初期に建築されたものです。

 

伊佐爾波神社は、勝負運向上や商売繁盛、開運招福、安産などのご利益を授かれる神社として信仰をあつめていて、道後温泉を訪れる観光客の立ち寄りスポットとしても人気になっています。

伊佐爾波神社_石段
伊佐爾波神社の参道は、135段もの長い石段があり、名所のひとつになっています。

 

 

八幡大神の御神徳と優美な建造物の姿が刻まれた切り絵タイプの御朱印

伊佐爾波神社では、基本の御朱印のほか、切り絵タイプの御朱印や期間限定の御朱印など複数種類の御朱印が授与されています。

 

私が令和8年(2026年)5月に参拝した際には、切り絵タイプの御朱印を拝受し、社殿を想起させる朱色の台紙に、右上に「延喜式内社(えんぎしきないしゃ)」、左側に「参拝日」の墨書きと、中央上半分に「伊予 伊佐爾波神社 道後」の金印、下半分に楼門が切り絵で描かれるデザインでした。この御朱印は通年で授与されています。

伊佐爾波神社_御朱印
金印が鮮やかで趣向が凝らされた伊佐爾波神社の切り絵タイプの御朱印です。

 

御朱印に切り絵で描かれている「楼門」は、長い石段を上った先で参拝者を出迎えてくれます。入母屋造と本瓦葺の屋根、一間向唐破風、本瓦葺の向拝、極彩色が重厚感と美感を醸し出す建造物で、江戸時代初期に建築された際の姿が現代にも受け継がれています。
楼門の絵の下には、半円形を三重に重ねることで穏やかな波のような平穏な暮らしを送ることができるようにという願いが込められた縁起の良い吉祥文様「青海波(せいがいは)」が描かれ、伊佐爾波神社が地域の鎮守として人々を見守っていることが表現されています。

伊佐爾波神社_楼門
鮮やかな朱塗りの楼門には「八幡宮」の扁額が掲げられています。

 

御朱印に記されている「延喜式内社」は、伊佐爾波神社が平安時代に編纂された官社一覧「延喜式神名帳(えんぎしきじんみょうちょう)」に名を連ねていることを表しています。平安時代にすでにこの地域で重要な役割を果たしていた由緒正しき長い歴史を有する神社であることがわかります。

伊佐爾波神社には主祭神として、一般的に八幡大神(はちまんおおかみ)と総称される第14代・仲哀天皇、神宮皇后、第15代・応神天皇(おうじんてんのう)の三柱と、三柱姫大神(みはしらのひめおおみかみ)が祀られています。
金印に描かれている鳩は八幡大神の使い「神使(しんし)」であると考えられていて、八幡大神を祀る八幡宮・八幡神社では大切に扱われ、崇敬の対象にもなっています。

 

伊佐爾波神社の切り絵タイプの御朱印は、地域を見守り続けてきた長く深い歴史と貴重な建造物を有していることや、八幡大神の強大な御加護を授かることができることが示されていると思います。

 

 

 

 

「日本三大八幡造り」の一つに数えらる豪華絢爛な社殿

伊佐爾波神社の社殿は、全国的にみても珍しい「八幡造り(はちまんづくり)」という神社建築様式の建造物です。八幡造りとは、前殿(外殿)と後殿(内殿)の二棟の建物を前後に連結させ、一つの社殿とする造りで、横から見ると二つの切妻屋根が並んで「M字」に見えるのが最大の特徴です。
京都府・石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)、大分県・宇佐神宮(うさじんぐう)の社殿と並び、伊佐爾波神社の社殿は「日本三大八幡造り」の一つに数えられていて、たいへん貴重な文化財として受け継がれています。
※宇佐神宮に関して、以下リンクの記事でご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。

 

【御朱印情報】八幡総本宮の大分県「宇佐神宮」の歴史を体感できる御朱印

 

伊佐爾波神社の華やかな社殿は、松山藩3代藩主・松平定長(まつだいらさだなが)によって寛文7年(1667年)に造営されたものですが、社殿の建築については、以下のエピソードが伝わっています。
以前から「弓の名手」として名をはせていた松平定長は、江戸城での弓の競射を命じられます。そこで、定長が当時の湯月八幡宮に「石清水八幡宮と同じ建物をお建て致しますので無事に的を射させてください」と祈願したところ、ある夜に八幡様が夢枕に現れました。夢で「私の指図通りにしなさい。必ず射止めるであろう」とのお告げを聞いた上に、競射当日に金鳩が目の前で飛び立ったので、神様の思し召しだと思って弓を引いたところ、無事に命中しました。
心願成就のお礼として建てたのが、石清水八幡宮を模した豪華な社殿なのです。このような伝説も相まって、社殿と一緒に作られた楼門や回廊なども含め、建築物としての高い価値が認められ、国の重要文化財に指定されています。

伊佐爾波神社_社殿
社殿の極彩色の色使いなどの装飾は、桃山時代の手法を反映しているといわれています。
伊佐爾波神社_拝殿
拝殿や回廊の内部をじっくりと拝観してみてください。

 

 

伊佐爾波神社は、地域の総守護として重要な役割を果たし、歴代松山藩主からも崇敬された由緒正しき神社です。長い石段や豪華絢爛な社殿は、道後温泉を訪れる観光客にも人気になっています。八幡大神とご縁を結び、希少な建築物を拝観した思い出を刻むことができる御朱印をぜひいただいてみてください。

 

※同じ道後温泉エリアにある湯神社と宝厳寺に関して、以下リンクの記事でご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。

 

【御朱印情報】愛媛県「湯神社」の「道後温泉の守護神」の御神徳が込められた御朱印

 

【御朱印情報】愛媛県「宝厳寺」の時宗開祖「一遍上人」の生誕地であることが記される「南無阿弥陀仏」の御朱印

 

※道後温泉に関して、四国遍路情報サイト「四国遍路」の以下リンクの記事で詳しく紹介されていますので、こちらもぜひご覧ください。

 

【道後温泉】公衆浴場としては日本で初めて国の重要文化財に指定された道後温泉本館

 

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【道後温泉】立ち寄り入浴におすすめの公衆浴場3選「道後温泉本館」「椿の湯」「飛鳥乃湯泉」

 

【愛媛県松山市】「道後温泉」周辺のおすすめ立ち寄りスポットまとめ

 

 

 

 

ライター:neko
学芸員の資格を持つWebライター。九州を中心に全国の寺社仏閣に出掛け、御朱印を集めるのが趣味です。今までにいただいた御朱印は、御朱印帳5冊ほどになりました。

 

 

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