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【御朱印情報】京都府「新日吉神宮」の神の使い「真猿」が描かれる厄除け魔除けの御朱印

京都府京都市東山区にある「新日吉神宮」は、後白河天皇と日吉山王七神を御祭神とする神社です。日吉信仰の象徴であり、厄除け魔除けの御神徳が有名な神の使い「真猿」が描かれる御朱印のほか、複数の境内社の御朱印が授与されています。

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後白河天皇と日吉山王七神を御祭神とする「新日吉神宮」

京都府京都市東山区、JR京都駅から東へ約2kmの寺社密集地域にある「新日吉神宮(いまひえじんぐう)」は、第77代・後白河天皇(ごしらかわてんのう)と比叡山の守護神である「日吉山王七神(ひよしさんのうしちじん)」を祀り、厄除け・災難除け、縁結び、開運など様々なご利益で有名な神社です。

 

鎌倉時代後期の永暦元年(1160年)に第77代・後白河天皇が院の御所「法住寺殿(ほうじゅうじどの)」の鎮守社として比叡山の守護神・日吉社(ひえしゃ、現在の滋賀県大津市にある日吉大社(ひよしたいしゃ))を勧請して、新日吉社として創建されました。
日吉社は、崇神天皇7年(紀元前91年)に創始された比叡山の神を祀る社で、奈良時代後期の延暦7年(788年)に天台宗の宗祖・最澄(さいちょう)が比叡山延暦寺を建立した際に守護神として崇敬しています。また、延暦13年(794年)の平安京遷都に際しては、日吉社が京の鬼門にあたることから、鬼門除け・災難除けの社として重要視されました。
新日吉の名は、由緒ある日吉社を勧請して新しい日吉社を創建したことを意味し、古来の読み方「新(いま)」「日吉(ひえ、比叡・日枝とも表記される)」が現代にも受け継がれています。
※日吉大社に関して、以下リンクの記事で紹介されていますので、こちらもぜひご覧ください。

 

【御朱印情報】滋賀県「日吉大社」の比叡山の神の使い「神猿」が描かれる神聖な御朱印

 

新日吉社は、創建以来政治の中心地として繁栄しましたが、室町時代後期の「応仁の乱(おうにんのらん)」で社殿が焼失し、次第に衰退しました。
江戸時代の寛永17年(1640年)に再建されますが、その場所は豊臣秀吉を祀り江戸時代に入って廃絶されていた豊国神社(とよくにじんじゃ)・豊国廟(とよくにびょう)の参道にあたり、江戸幕府が滅ぼした豊臣家への参拝を邪魔するために建立したという説が明治時代になって広まりましたが、江戸幕府が新日吉社の再建に積極的に関わった形跡はありませんでした。
実際には、豊臣家が滅亡した後、豊国神社の御神体は近くの妙法院に密かに祀られ、江戸時代中期頃からは新日吉社にうつされたそうで、新日吉社の再建が実は豊国神社の復活を目的としたものだという説もあります。
明治30年(1897年)に豊臣家にゆかりのある旧大名家により、豊国廟が再興されることになり、参道上にあった新日吉社はやや南西の現在の場所に移転しました。
昭和33年(1958年)に、後白河天皇を主祭神として迎え、天皇奉祀神社として神宮号が公許され、新日吉神宮の名称になりました。

 

現在の本殿に祀られているのは、後白河天皇と日吉山王七神(大山咋神 (おおやまくいのかみ)の和魂(にぎみたま)と荒魂(あらみたま)・賀茂玉依姫命(かもたまよりひめのみこと)の和魂と荒魂・大己貴命(おおなむちのみこと)・田心比売命(たごりひめのみこと)・菊理比売命(くくりひめのみこと))です。
日吉山王七神は、様々な御神徳がある複数の神であることから、厄除開運、縁結び、家内安全、安産、五穀豊穣、商売繁盛、酒造・医薬繁栄など多様なご利益を授かることができる神社として信仰をあつめています。

新日吉神宮_楼門
新日吉神宮では、大きく立派な立派で朱色が鮮やかな楼門が迎えてくれ、私が参拝した5月には周囲の新緑とのコントラストが美しかったです。
新日吉神宮_社殿
新日吉神宮の社殿には、後白河天皇が御祭神であることから、屋根中央に皇室ゆかりの菊の御紋が掲げられていました。

 

 

神の使い「真猿」が描かれる厄除け魔除けの御朱印

新日吉神宮では、新日吉神宮の御朱印のほか、複数ある境内社の御朱印が授与されています。

 

新日吉神宮の御朱印は、右から「奉拝」「新日吉神宮」「厄除」「参拝日」の墨書きに、中央に「新日吉神宮」、右下には御神紋「四つ割り菊に四つ葉葵」、右上に「真猿(まさる)」の朱印がおされるデザインでした。

新日吉神宮_御朱印
扇と美鈴を捧げ持つ真猿が印象的な新日吉神宮の御朱印です。

 

「四つ割り菊に四つ葉葵」は、皇室ゆかりの菊紋と、朝廷文化とつながりが深い賀茂社(上賀茂神社、下鴨神社)の紋である葵紋が組み合わさった紋であると考えられ、御祭神である後白河天皇を象徴しています。

 

御朱印に可愛らしい朱印がおされる「真猿」とは、日吉信仰において神の使いとされ、「神猿」とも表記される象徴的な存在です。「魔去る」「勝る」の語呂合わせで、厄除け・魔除け、開運招福・勝運の御神徳があると考えられ、信仰の対象にもなっています。全国にある日枝信仰の神社(日吉神社、日枝神社、山王神社など)や、重要拠点の鬼門にあたる場所(京都御所の東北角「猿が辻(さるがつじ)」など)などに祀られています。

 

新日吉神宮には、社殿前に「阿吽の狛猿」が安置されていて、御朱印の朱印に描かれている真猿は社殿の蟇股に彫刻されている猿の姿がモデルになっています。

新日吉神宮_真猿
真猿が金網で囲われているのは、夜な夜な勝手に動き回るのを防ぐためという伝承があります。

 

新日吉神宮の御朱印は、皇室ゆかりの由緒正しき神社であることと、日吉信仰に基づく真猿の御神徳が込められていて、特に厄除け・魔除けのご利益を常に身近に感じることができる1体だと思います。

 

 

複数の境内社が見開きサイズ1枚におさまる御朱印

新日吉神宮では、新日吉神宮のほか、飛梅天満宮(とびうめてんまんぐう)、愛宕・秋葉神社(あたごあきばじんじゃ)、山口稲荷神社(やまぐちいなりじんじゃ)、樹下社(このもとのやしろ)の4つの境内社が見開きサイズ1枚におさまる御朱印も授与されていましたので、拝受しました。

新日吉神社_御朱印_5社
5社がまとまった見開き御朱印の右下には、猿の絵が描かれていました。

 

右下の猿の絵は、新日吉神宮が所蔵する堯恕法親王(ぎょうじょほっしんのう、第108代・後水尾天皇(ごみずのおてんのう)の第十皇子)が描いた「七猿図(しちえんず)」がデザインされたものです。
堯恕法親王は、天台宗の総本山である比叡山延暦寺の貫主(かんしゅ、天台座主(てんだいざす))まで務めた高僧で、妙法院の門跡として新日吉神宮の再建を主導したともいわれる人物です。
天台宗とその守り神される日吉信仰のつながりが、七猿図を通じてこの御朱印に描かれているといえます。

 

飛梅天満宮は、平安時代に学者・政治家として活躍し、学問の神として神格化された菅原道真(すがわらのみちざね)と共に、道真遺愛の飛梅の霊をお祀りしている社で、後白河天皇が新日吉神宮と同時に創建したと伝わっています。
飛梅とは、菅原道真が大宰府(だざいふ、現在の福岡県)へ左遷された際、道真を慕う梅が一夜にして道真のいる大宰府へ飛んでいったとされる伝説の梅のことです。

新日吉神宮_飛梅天満宮
飛梅天満宮は社殿の北側にあり、学問成就を願う人が参拝しています。

 

愛宕・秋葉神社も後白河天皇が創建した社で、火伏の神である火雷神(ほのいかづちのかみ)と加具土神(かぐつちのかみ)を祀っています。

 

樹下社は、豊臣秀吉を祀る社で、徳川家の監視の目を逃れるために秀吉の旧姓である「木下」を「樹下」とカモフラージュしたのが社名の由来だと考えられているそうです。

新日吉神社_樹下社
樹下社は愛宕・秋葉神社と並んでひっそりと鎮座しています。

 

山口稲荷神社は、宇迦之御霊神(うかのみたまのかみ)を祀り、商売繁盛の神として信仰されています。

 

複数の境内社が1枚にまとまった御朱印は珍しく、いろいろな神様の様々なご利益が詰まっているといえますので、各社をお参りした際にはぜひ拝受してみてください。
なお、各境内社の御朱印は、それぞれ単一社の御朱印も授与されていますので、特に思い入れがある境内社がある場合には、単一社の御朱印をいただくとよいでしょう。

 

 

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樹齢500年以上とされる御神木「すだじい」

新日吉神宮の境内は、社殿を囲むように樹々が茂っていますが、そのうちの1本が樹齢500~800年といわれる椎の木で、御神木として大切に保護されていて「すだじい」と呼ばれています。幹周り約4.2m、樹高約15mの巨木で、根が立ち上がり、枝が大きく広がっている雄大な様は神秘的ですので、参拝の際にはぜひご覧になってみてください。

新日吉神宮_すだじい
脈々と波打つような力強い幹を持つ御神木の根元には磐座と考えられる大きな石も鎮座し、ほかの場所とは異なった神聖な空気が満ちているようでした。

 

 

新日吉神宮は、後白河天皇を祀り、天台宗や日吉信仰と深くつながり、豊臣秀吉の霊を密かに守り続けてきた、知る人ぞ知る神社です。御朱印にも描かれている真猿は、新日吉神宮の象徴的な存在で、境内各所にある真猿を見つける楽しみもあります。社殿はもとより、複数ある境内社も参拝して、いろいろな神様とご縁を結ぶことができる御朱印をいただいてみてください。

 

※近隣にある豊国神社、三十三間堂に関して、以下リンクの記事でご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。

 

【御朱印情報】京都府「豊国神社」の豊臣秀吉ゆかりの馬印「ひょうたん」と家紋「五七桐」の御朱印

 

【御朱印情報】京都府「三十三間堂」の1,001体の千手観音像の大きな慈悲を感じる「大悲殿」の御朱印

 

※全国の神宮に関して、以下リンクの記事で紹介されていますので、こちらもぜひご覧ください。

 

【御朱印情報】全国の有名な「神宮」でいただける御朱印情報まとめ

 

 

 

 

ライター: iroha
京都市在住で副業ライターとして活動してます。仕事の合間をぬって京歩き・御朱印集めをする中で、ますます京都が好きになっていき、京都検定2級にも合格しました。歴史ある御朱印や可愛くて素敵な御朱印などをたくさん紹介できればと思っています。

 

 

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