- 【御朱印帳】土佐手漉和紙「朝光」 小判 38ページ 楮紙 白米×淡黄蘗
- ¥11,880
愛知県犬山市にある「犬山成田山」は、交通安全や厄除けの祈願で有名な寺院です。御本尊の不動明王が力強く表現された御朱印をいただくことができ、正月にはその年に干支などをデザインした期間限定特別御朱印の授与が恒例になっています。
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愛知県犬山市にある「犬山成田山(いぬやまなりたさん)」の正式名称は「成田山名古屋別院大聖寺(なりたさんなごやべついんだいしょうじ)」で、千葉県成田市にある「成田山新勝寺(なりたさんしんしょうじ)」の別院として創建された真言宗智山派の寺院です。
江戸時代に歌舞伎役者・市川團十郎が成田山新勝寺で祈願し大願成就を果たしたことで、成田山新勝寺の御本尊である不動明王に対する「成田不動」の信仰が歌舞伎の人気とともに広がりました。不動明王は厄除けや開運の仏として信仰され、特に江戸時代には火災や疫病から人々を守る存在として多くの人々に親しまれました。
成田は江戸からの街道が通りアクセスが良かったこともあって「成田詣」がブームとなり、庶民の巡礼地として繁栄していきました。明治時代以降は、全国に成田山新勝寺の分院が設けられ、その信仰を全国に広がっていきます。
愛知県においても、戦前の昭和11年(1963年)に成田山新勝寺への参拝団体「奉献会」が発足しました。戦後の昭和28年(1953年)に成田山名古屋別院大聖寺が創建され、「犬山成田山」の通称で親しまれ、成田不動信仰が広がりました。犬山成田山の御本尊ももちろん不動明王で、交通安全・家内安全・厄除けなどの祈祷を行う場として認知されています。
特に愛知県内で交通安全祈祷といえば犬山成田山が一番に名前があげられ、自動車の祈祷に訪れる人が多くみられます。
また、愛知県内の寺社の正月の初詣の参拝者数ランキングで、名古屋市の熱田神宮(あつたじんぐう)、豊川市の豊川稲荷(とよかわいなり)、名古屋市の大須観音(おおすかんのん)、一宮市の真清田神社(ますみだじんじゃ)に次ぐ人数が訪れるとされ、観光客も大勢訪れている愛知県内屈指有名寺院です。
※熱田神宮、豊川稲荷、大須観音、真清田神社に関して、以下リンクの記事でご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】愛知県「熱田神宮」の草薙の剣の力を感じる伝統的な御神印
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※犬山城とその周辺でいただくことができる御朱印に関して、以下リンクの記事で紹介されていますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】愛知県「犬山城」に関連する「針綱神社」「三光稲荷神社」の御朱印
犬山成田山では、御本尊である不動明王の御朱印をいただくことができます。
犬山成田山は「東海三十六不動尊霊場」の1番札所であるため「東海三十六不動尊霊場第一番札所」の朱印がおされ、「宝印」「寺院名」の朱印と、「奉拝」「参拝日」「不動明王」「地名と山号」の墨書きのデザインです。

不動明王は真言宗をはじめとする密教系の寺院で特に重要視されており、御本尊の隣に脇侍や守護仏として祀られることも多い仏様です。
真言宗では、大日如来が宇宙の根本的な真理を象徴する存在とされ、不動明王は大日如来の化身(忿怒相)であり、衆生を救うために厳しい姿を取っていると考えられ、開祖・弘法大師空海の念持仏でもありました。
この御朱印は、私がオーダーメイドの注文をしたオーダーメイド納経帳・御朱印帳「千年帳」に書いていただきました。本紙は、職人さんが1枚1枚手漉きした高品質の土佐手漉和紙の中でも「楮紙(こうぞし)」という、和紙らしい表面感があり、あたたかみのある白色が特徴のものを選択しています。
ダイナミックに書かれた不動明王の文字の中でも、特に「動」の文字からは、困難や悪にも動じることの無い、信者を守る強靭な意志を表現しているかのように感じられます。また、勢いのある筆致と楮紙が組み合わさることで絶妙なかすれが生まれ、不動明王が持つ煩悩や迷いを断ち切る鋭い倶利伽羅剣のように私は見えました。
※千年帳の本紙に関しては、以下リンクをご参照ください。
御朱印に押印されている東海三十六不動尊霊場とは、東海地方(愛知県、岐阜県、三重県)にある不動明王を祀る36の寺院で構成される霊場巡りです。不動尊巡礼を通じて、心願成就・厄除け・開運などを祈願します。平成元年(1989年)に創設された比較的新しい霊場巡りです。
犬山成田山が東海三十六不動尊霊場の1番札所であることからも、東海地方全域の不動明王信仰の中心的な存在であることがわかります。

犬山成田山では、通常御朱印のほかに期間限定の特別御朱印も授与されています。
私は令和6年(2024年)1月1日の初詣で参拝し、犬山成田山開創70周年記念の特別切り絵御朱印をいただきました。
豊かな人間関係を育み、良い縁に恵まれるイメージとされるピンク色の可愛らしい背景に、不動明王の文字が力強く表現されています。右側の昇龍と辰年の文字が令和6年の新春にふさわしいデザインになっています。

新年にはその年の干支などをデザインした特別御朱印が授与されるのが恒例になっていますので、来年の新春限定御朱印が待ち遠しいです。
犬山成田山は、東海地方における不動明王信仰の中心的存在で、特に交通安全祈願の名刹として知られています。御本尊・不動明王の力強い御朱印をいただくことができますので、参拝・祈願の証としてぜひいただいてみてください。
※成田山新勝寺の横浜別院である成田山横浜別院延命院に関して、以下リンクの記事で紹介されていますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】神奈川県「成田山横浜別院延命院」の成田山信仰の歴史が凝縮された「不動明王」の御朱印
ライター:竹内友章
知多半島のお寺が好きで、知多四国霊場を中心にいろいろな霊場を巡礼し、観光やご当地グルメ(特にラーメン)を楽しんでいます。御朱印集めも趣味で、知多半島のお寺の御朱印はもちろん、全国各地の御朱印をもらいに巡り、アート御朱印などは取り寄せたりもしています。
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栃木県鹿沼市にある「古峯神社」は、日本武尊をまつる修験の聖地で、別名「天狗の杜」と呼ばれています。バラエティに富んだアートのような天狗朱印がいただけると話題になっています。
徳島県鳴門市にある「霊山寺」は、四国八十八ヶ所霊場巡礼の1番札所で、ここから巡拝をスタートするお遍路さんがもっとも多いことで知られています。伝統的な御朱印を手書きしていただくことができ、霊場巡礼ならではの特徴があります。
京都府京都市東山区にある「粟田神社」は、京都と東国を結ぶ出入口として昔から交通の要衝であった「粟田口」に鎮座する神社です。旅行守護・厄除けの神として信仰された歴史を表す本社の御朱印のほか、周辺で活躍した名刀工にまつわる刀剣御朱印など、複数種類の御朱印が授与されています。
山口県山陽小野田市にある「熊野神社」は、全国の熊野神社の総本宮である「熊野本宮大社」から勧請した神社です。熊野本宮大社のシンボルである「八咫烏」がデザインされ御朱印や、月替わりや季節替わりの多彩な御朱印をいただけます。