- 【御朱印帳】土佐手漉和紙「朝光」 小判 38ページ 楮紙 白米×淡黄蘗
- ¥11,880
福岡県福岡市にある「櫛田神社」は、かつての博多の中心地で1200年以上の歴史を誇る古社で、ユネスコの無形文化遺産にも登録されている「博多祇園山笠」が有名です。長く博多っ子に愛される「博多総鎮守」の御朱印をいただくことができます。
スポンサーリンク
福岡県福岡市にある「櫛田神社(くしだじんじゃ)」は、中世に日本有数の貿易港湾都市「博多(はかた)」の中心地として栄えた旧市街エリアに位置する神社です。神社の正式名称は「博多総鎮守櫛田神社」で、地元では「おくしださん」の愛称で親しまれています。
社伝によると、今から遡ること1200年以上前、奈良時代の天平宝字元年(757年)に三重県松阪市の櫛田神社を勧請したのが起源とされていて、博多で最も古い神社といわれています。その後、戦国時代に一度荒廃したものの、天正15年(1587年)に豊臣秀吉によって博多が復興されるときに現在の社殿が造営されたと伝わっています。
ご祭神は大幡主大神(櫛田大神)、天照皇大神、祇園大神の名でも知られる素盞嗚大神の三柱であり、正殿に大幡主大神が、左殿に天照皇大神が、右殿に素盞嗚大神がそれぞれ祀られていて、古くから商売繁盛や不老長寿のご利益で有名です。
博多は幾度となく戦乱の舞台となった地であり、焼失と復興を繰り返してきた地でもあります。博多の歴史を物語るように、境内には一面の焼け野原となった町から拾い集めた石や瓦を埋め込んだ「博多べい」や、本殿の地下から絶えることなくこんこんと湧き出し続ける「霊泉鶴の井戸」などの見どころがあります。
櫛田神社では、地域で長く大事にされてきた博多総鎮守の御朱印を、拝殿の裏手にある授与所でいただけます。
櫛田神社の御朱印には、「参拝」「櫛田神社」「参拝日」の墨書きと、櫛田神社の御祭神である大幡主命の御神紋「三つ亀甲に五三桐」と神社名の朱印が押されます。三つ亀甲に五三桐の紋は、亀の甲羅に似た正六角形の幾何模様である亀甲紋と、桐花紋の一種でかつては皇室専用の紋でもあった五三桐紋を組み合わせた紋です。
櫛田神社は古くから博多っ子に愛される古社であり、「博多総鎮守」と記載されるのが特徴です。
櫛田神社といえば、広く知られているのが「博多祇園山笠(はかたぎおんやまがさ)」です。
櫛田神社に奉納される神事で、鎌倉時代に始まって以来、780年以上の歴史を有するとされています。牛頭天王と同一視されている素戔嗚尊(スサノオノミコト)を祀る祇園社の祭事でもあり、毎年7月1日から15日まで開催される祇園祭です。
10日の各山笠が流区域内をかき回る「流舁き(ながれがき)」や、15日早朝の一番山笠から順に約5kmの追い山笠コースをゴール目指して一所懸命にかく「追い山笠」などと見どころが多い、博多を代表する夏の風物詩です。北九州市の「戸畑祇園大山笠(とばたぎおんおおやまがさ)」や「小倉祗園太鼓(こくらぎおんだいこ)」と並んで、「福岡県三大祭」のひとつに数えられています。
※戸畑祇園大山笠と小倉祗園太鼓に関して、以下リンクの記事でご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】福岡県「八坂神社」の「小倉祇園太鼓」ゆかりの御朱印
※櫛田神社から祇園社を勧請し、津屋崎祇園山笠が奉納される福岡県福津市の波折神社に関して、以下リンクの記事でご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】福岡県「波折神社」の「瀬織津姫」がキュートにデザインされた御朱印
祭り期間中には、10数mにも及ぶ絢爛豪華な飾り山笠が市内10数ヶ所に展示されていて、多くの人を魅了してやみません。博多祇園山笠は、壮麗な祭りとしてユネスコの無形文化遺産にも登録されていて、日本国内はもちろん世界的に知られるお祭りになっています。
※同じく無形文化遺産の唐津くんちが行われる唐津神社に関して、以下リンクの記事でご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】佐賀県「唐津神社」の「唐津くんち」の様子がモチーフの限定御朱印
ちなみに、真ん中に描かれた5弁の唐花を5つの瓜紋で囲んだ素盞嗚尊(祇園宮)の御神紋「五瓜に唐花」とキュウリを輪切りにした時の切り口が似ていることから、博多っ子は祇園祭中にキュウリを食べないという習わしがあります。
上のスタンプの写真の上部のスタンプにデザインされている博多風神と博多雷神は、拝殿の破風(はふ)の左右に掲げられている木彫りの風神雷神のことを表しています。
左側の雷神が「博多で一緒に暴風を起こそう」と右側の風神を誘っているのを、風神が「嫌だ」と言いながら「アッカンベ~」と舌を出している様子が描かれているそうで、櫛田神社の見どころのひとつになっています。
櫛田神社は、古くから博多総鎮守として親しまれ、世界無形文化遺産にも登録されている博多祇園山笠でも有名な古社です。博多の歴史を語る上で欠かせない観光スポットでもありますので、福岡に旅行に出かける際にはぜひ櫛田神社に立ち寄って、博多の歴史を受け継ぐ御朱印をいただいてください。
ライター:neko
学芸員の資格を持つWebライター。九州を中心に全国の寺社仏閣に出掛け、御朱印を集めるのが趣味です。今までにいただいた御朱印は、御朱印帳5冊ほどになりました。
スポンサーリンク
兵庫県淡路島にある「おのころ島神社」は、国生み神話ゆかりの神社で、日本三大鳥居とされる大鳥居や鶺鴒石など見どころが多いです。御朱印は「日本発祥の地」と記載されるのが特徴で、月替わりのカラフルな限定御朱印も人気です。
福岡県北九州市にある「和布刈神社」は、九州と本州を隔てる関門海峡に面した神社で、毎年旧正月に行われる神秘的な「和布刈神事」が有名です。潮の満ち引きに関する神宝「満珠干珠」をモチーフにした御朱印をいただくことができます。
山口県防府市にある「玉祖神社」は、かつての周防国一宮であり、玉祖神社の総本社として知られる古社です。天孫降臨神話とも関わりがが深い長い歴史を感じる伝統的な御朱印をいただくことができます。
徳島県小松島市にある「金長神社」は、タヌキを祀ったユニークな神社で、映画やアニメに登場した聖地としても多くの参拝者が訪れます。神社創建経緯は特殊な事情で、神社存続のために誕生したタヌキがモチーフの御朱印をいただけます。