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二十二社とは、平安時代から中世にかけて、朝廷から特別な奉幣を受け、国家安泰や五穀豊穣などを祈る重要な役割を担った22の神社の総称です。二十二社の歴史や信仰を解説するとともに、オーダーメイド納経帳・御朱印帳「千年帳」のサイトでご紹介している二十二社の御朱印情報の概要をまとめました。
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「二十二社(にじゅうにしゃ)」とは、平安時代中期から中世にかけて、朝廷から特別な奉幣(ほうへい、幣帛(へいはく)と呼ばれる神への供え物を神社に奉納すること)を受けた22の神社の総称です。
二十二社は、国家・天皇の安泰、祈雨・止雨や五穀豊穣などの祈願や、国家の重大事などに際して、朝廷から特別な奉幣を受ける神社として重視されていました。
二十二社の制度は、1度に22社が選ばれたわけではなく、平安時代初期から朝廷が特に重要視する神社への奉幣が行われるようになり、対象となる神社が段階的に増えていきました。康保3年(966年)には16社への奉幣が制度として確立し、11世紀には22社への奉幣が定着し、永保元年(1081年)に制度として確立したとされています。
平安時代当時に存在した神社のなかでも特に朝廷との関わりが深く、重要な位置を占めていたのが二十二社です。ただし、神社の規模や知名度などの単純な理由で選ばれたわけではなく、皇室との関係、古くからの信仰、都の守護、氏族とのつながり、農業や風雨に関わる神としての役割など、さまざまな背景が選定基準になっていたようです。
二十二社は、「上七社(かみしちしゃ)」「中七社(なかしちしゃ)」「下八社(しもはちしゃ)」の3つに区分されています。それぞれ7社・7社・8社からなることから、この名称で呼ばれています。
この区分は、二十二社のなかで形成された歴史的な序列を反映したものではありますが、神社そのものの価値や信仰上の重要性を評価したものではありません。二十二社はいずれも、朝廷から特別な奉幣を受け、国家の安泰や五穀豊穣などを祈るうえで重要な役割を担ってきました。
上七社には、特に皇室との関わりが深い神社や、古くから朝廷の祭祀において重視されてきた神社が名を連ねています。
中七社には、古代の都(京都・奈良エリア)に位置する古社のほか、産業や気候に関係する信仰が根付く神社が含まれています。
下八社には、都や地域の守護、風雨や水に関わる信仰など、それぞれ異なる由緒を持つ神社が加わっています。
このように、3つの区分は二十二社の歴史的な位置づけを理解するためのものであり、それぞれの神社が担ってきた役割や信仰の歴史に目を向けることで、二十二社という制度への理解がより深まることでしょう。
朝廷から特に重視された二十二社を一覧表にまとめました。
| 区分 | 神社名 | 所在地 |
|---|---|---|
| 上七社 | 伊勢神宮(いせじんぐう) | 三重県伊勢市 |
| 石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう) | 京都府八幡市 | |
| 賀茂神社(かもじんじゃ) ※現在の賀茂別雷神社(上賀茂神社)と賀茂御祖神社(下鴨神社) |
京都府京都市 | |
| 松尾大社(まつのおたいしゃ) | 京都府京都市西京区 | |
| 平野神社(ひらのじんじゃ) | 京都府京都市北区 | |
| 伏見稲荷大社(ふしみいなりたいしゃ) | 京都府京都市伏見区 | |
| 春日大社(かすがたいしゃ) | 奈良県奈良市 | |
| 中七社 | 大原野神社(おおはらのじんじゃ) | 京都府京都市西京区 |
| 大神神社(おおみわじんじゃ) | 奈良県桜井市 | |
| 石上神宮(いそのかみじんぐう) | 奈良県天理市 | |
| 大和神社(おおやまとじんじゃ) | 奈良県天理市 | |
| 廣瀬大社(ひろせたいしゃ) | 奈良県北葛城郡河合町 | |
| 龍田大社(たつたたいしゃ) | 奈良県生駒郡三郷町 | |
| 住吉大社(すみよしたいしゃ) | 大阪府大阪市住吉区 | |
| 下八社 | 日吉大社(ひよしたいしゃ) | 滋賀県大津市 |
| 梅宮大社(うめのみやたいしゃ) | 京都府京都市右京区 | |
| 吉田神社(よしだじんじゃ) | 京都府京都市左京区 | |
| 廣田神社(ひろたじんじゃ) | 兵庫県西宮市 | |
| 八坂神社(やさかじんじゃ) | 京都府京都市東山区 | |
| 北野天満宮(きたのてんまんぐう) | 京都府京都市上京区 | |
| 丹生川上神社(にうかわかみじんじゃ) | 和歌山県伊都郡かつらぎ町 | |
| 貴船神社(きふねじんじゃ) | 京都府京都市左京区 |
二十二社に数えられる神社には、長い歴史のなかで受け継がれてきた信仰や文化が息づいています。それぞれの神社で拝受できる御朱印にも、神社の名称や神紋、由緒に関わる文字や印などが表現されており、参拝の証となることはもちろん、各神社を深く理解する手がかりにもなります。
二十二社に含まれる22の神社のうち、オーダーメイド納経帳・御朱印帳「千年帳」のサイトで御朱印を取り上げたいくつかの神社の概要・御朱印情報を以下に列記します。より詳細な情報は、それぞれの神社の詳細情報のリンク記事もぜひご覧ください。
三重県伊勢市にある「伊勢神宮」は、皇室の御祖先である天照大御神を祀る皇大神宮(内宮)と、衣食住や産業の守り神である豊受大御神を祀る豊受大神宮(外宮)を中心とする、神道において特別な位置を占める神社です。内宮・外宮では、神宮の長い歴史と伝統を感じさせる、装飾を抑えた端正な御朱印をいただくことができます。また、伊勢神宮は、内宮・外宮に準じて格式が高く宮号を称する14の別宮、43の摂社、24の末社、42の所管社を合わせた125の宮社から成り、いくつかの別宮でも御朱印が授与されています。
※伊勢神宮の御朱印に関して、以下リンクの記事で詳しくご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】三重県「伊勢神宮」の内宮と外宮でいただける伝統的な御朱印
【御朱印情報】三重県「伊勢神宮」の別宮5社でいただける伝統的な御朱印


京都を代表する古社である「賀茂神社」は、現在の賀茂別雷神社(上賀茂神社)と賀茂御祖神社(下鴨神社)の2社の総称で、ともに古くから朝廷の崇敬を受け、山城國の一宮として地域で重要な役割を果たしてきた格式の高い神社です。
賀茂別雷神社(上賀茂神社)は、京都府京都市北区に鎮座し、賀茂別雷大神を御祭神とし、神山への神霊降臨の伝承がのこり、境内には神山を象徴する立砂が見られることで知られています。御朱印には「山城國一之宮」の文字や、神紋である双葉葵の印が用いられています。
賀茂御祖神社(下鴨神社)は、京都府京都市左京区に鎮座し、賀茂建角身命と玉依媛命を御祭神とし、糺の森に囲まれた境内は、古代から続く自然と信仰の面影を今に伝えています。御朱印には「山城國一宮」の印や双葉葵の神紋が見られます。
※賀茂別雷神社(上賀茂神社)と賀茂御祖神社(下鴨神社)の御朱印に関して、以下リンクの記事で詳しくご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】京都府「賀茂別雷神社(上賀茂神社)」の「山城国一之宮」の双葉葵の御朱印
【御朱印情報】京都府「賀茂御祖神社(下鴨神社)」の「山城國一宮」の双葉葵の御朱印


京都府京都市北区にある「平野神社」は、平安京遷都に伴って現在の地に遷座した、皇室とのゆかりが深い神社で、古くから桜の名所として知られ、境内では多くの桜を楽しむことができます。御朱印には、桜を象徴する御神紋「桜紋」の朱印がおされ、神社の歴史と春の風情を感じさせるデザインとなっています。
※平野神社の御朱印に関して、以下リンクの記事で詳しくご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】京都府「平野神社」の桜の名所の御神紋「桜紋」が印象的な御朱印

京都府京都市伏見区にある「伏見稲荷大社」は、全国の稲荷神社の総本宮として広く信仰され、五穀豊穣や商売繁昌などの御神徳で知られています。稲荷山を含む広大な境内には、千本鳥居をはじめとする見どころが点在しています。本殿御朱印所・奥社奉拝所・御膳谷奉拝所で、それぞれ異なる御朱印が授与されていて、基本の御朱印から季節や祭事にちなんだものまで、多種多彩な御朱印が人気になっています。
※伏見稲荷大社の御朱印に関して、以下リンクの記事で詳しくご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】京都府「伏見稲荷大社」の3ヶ所の授与所でいただける多種多様な御朱印

奈良県奈良市にある「春日大社」は、奈良時代に創建されたと伝わり、藤原氏の氏神としてあつい崇敬を受けてきた神社です。朱塗りの社殿や回廊、境内に数多く奉納された燈籠などが特徴で、「古都奈良の文化財」の構成資産として世界遺産にも登録されています。御祭神・春日神とご縁を結ぶ伝統的なデザインの御朱印の他、複数の摂社・末社の御朱印や、祭事限定の御朱印などが授与されています。
※春日大社の御朱印に関して、以下リンクの記事で詳しくご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】奈良県「春日大社」の千年帳にいただいた「春日神」とご縁を結ぶ伝統的な御朱印

奈良県桜井市にある「大神神社」は、三輪山そのものを御神体として仰ぐ、日本古来の神祀りの形を今に伝える神社です。本殿を設けず、拝殿の奥にある三ツ鳥居を通して三輪山を拝む独特の祭祀形態が特徴です。国造りや厄除け、医薬、酒造りなどの神として信仰されてきた大物主大神を祀り、三輪山を拝む拝殿の厳かな雰囲気を水墨画で表現した特別な御朱印をいただくことができます。
※大神神社の御朱印に関して、以下リンクの記事で詳しくご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】「日本最古の神社」とされる奈良県「大神神社」の水墨画の御朱印

奈良県河合町にある「廣瀬大社」は、奈良盆地を流れる複数の河川が合流する地に鎮座し、水を司る神を祀る古社です。古くから五穀豊穣や治水を願う信仰をあつめてきました。御朱印には「水神」の文字と橘の花をかたどった印が用いられ、川の恵みと農耕を支えてきた神社の由緒が表れています。
※廣瀬大社の御朱印に関して、以下リンクの記事で詳しくご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】奈良県「廣瀬大社」の「水神」「橘の花」が記される神聖な祈りが込められた御朱印

奈良県三郷町にある「龍田大社」は、風を司る神を祀る古社です。風を鎮め、五穀豊穣をもたらす神として古くから朝廷や人々の信仰をあつめてきました。御朱印には「風神」の文字が記され、自然の力と深く結びついた信仰や、風を司る神の御神徳を感じさせます。
※龍田大社の御朱印に関して、以下リンクの記事で詳しくご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】奈良県「龍田大社」の風を司る「風神」の生活に密着したご利益が込められた御朱印

大阪府大阪市住吉区にある「住吉大社」は、住吉三神を祀る全国の住吉神社の総本社として知られる古社です。住吉三神は、古くから航海安全や祓いの神として信仰され、現在も多くの参拝者が訪れています。伝統的な御朱印には、住吉大社の「摂津国一之宮」として崇敬されてきた長い歴史と、海や旅の安全を守護してきた信仰が表れています。
※住吉大社の御朱印に関して、以下リンクの記事で詳しくご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】大阪府「住吉大社」の千年帳にいただいた「摂津国一之宮」の達筆な御朱印

滋賀県大津市にある「日吉大社」は、比叡山の東麓に鎮座し、全国の日吉神社・日枝神社・山王神社の総本宮として信仰されています。広大な境内には西本宮・東本宮を中心に多くの摂社・末社があり、神の使いとされる猿は「神猿(まさる)」と呼ばれ、厄除けや魔除けの象徴として親しまれています。御朱印にも神猿が描かれ、日吉信仰ならではの特徴を感じられます。
※日吉大社の御朱印に関して、以下リンクの記事で詳しくご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】滋賀県「日吉大社」の比叡山の神の使い「神猿」が描かれる神聖な御朱印

京都府京都市東山区にある「八坂神社」は、古くから「祇園社」とも呼ばれ、祇園の地で疫病退散や厄除けの信仰をあつめてきた神社です。京都の夏を彩る祇園祭は、八坂神社の祭礼として広く知られています。御朱印を通じて、京都の町とともに受け継がれてきた祭礼や、厄災を鎮める神への信仰に触れることができます。
※八坂神社の御朱印に関して、以下リンクの記事で詳しくご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】京都府「八坂神社」の旧社名「祇園社」と記される御朱印と「祇園祭」

京都府京都市上京区にある「北野天満宮」は、菅原道真を御祭神として祀る、全国の天満宮・天神社の総本社です。平安時代に創建され、学問成就をはじめ、さまざまな信仰をあつめてきました。御朱印には、菅原道真が愛した梅にちなむ神紋「星梅鉢」がおされる基本の御朱印のほか、所蔵する宝刀をモチーフにした御朱印や、七夕など季節・祭事に合わせた限定御朱印など多種多彩な御朱印が授与されています。
※北野天満宮の御朱印に関して、以下リンクの記事で詳しくご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】京都府「北野天満宮」の菅原道真ゆかりの多彩な御朱印

京都府京都市左京区にある「貴船神社」は、水を司る神を祀り、全国の水神信仰の中心的な神社として知られています。創建の詳しい年代は明らかではありませんが、平安京遷都以前から信仰されてきたと伝わり、雨乞いや雨止みの祈願とも深い関わりがあります。御朱印には「水神」の文字が記され、豊かな自然に囲まれた境内と、水を守護する神への信仰を感じさせます。
※貴船神社の御朱印に関して、以下リンクの記事で詳しくご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】京都府「貴船神社」の「水神」と記される由緒正しき御朱印

二十二社は、平安時代から中世にかけての朝廷と神社の関係を知るうえで重要な存在で、それぞれ独自の由緒を持ち、地域の歴史や文化と深く結び付いてきました。二十二社という歴史的なつながりを手がかりに神社を巡れば、1社ずつ参拝するだけでは気づきにくい、古くから続く神社同士の関係や日本の信仰文化の広がりを感じられるでしょう。神社の名称や神紋、伝統的な書体などを通して、その神社ならではの歴史や信仰が表現されている御朱印を拝受することを通して、日本の深い歴史や祈りの姿をぜひ感じてみてください。
ライター:千年帳編集部
オーダーメイド納経帳・御朱印帳「千年帳」の商品詳細情報や魅力、こだわりなどを発信しています。千年帳を携えて寺社を参拝し、実際に拝受した御朱印の情報など、御朱印巡り好きの人のためのお役立ち情報もお届けします。
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大分県別府市にある「八幡朝見神社」は、豊後八幡宮7社のひとつで、「湯の町」として全国に名をはせる別府温泉の鎮守神を合祀する神社でもあります。季節の祭事にあわせて授与されるデザイン性豊かな限定のアート御朱印が人気です。
山口県長門市にある「二尊院」は、唐の国の美女・楊貴妃が難を逃れ日本へやってきたとされる「楊貴妃伝説」で知られる寺院です。楊貴妃にまつわる「遣迎二尊」の御朱印をいただくことができ、宿坊宿泊者限定で「楊貴妃AIイラスト」が入った御朱印も授与されています。 (さらに…)
島根県出雲市にある「日御碕神社」は、神話を反映した「神の宮」「日沈宮」の二宮からなる古社です。長い歴史を感じる格式高い御朱印を、私がオーダーメイドで注文した御朱印帳「千年帳」にいただきました。
山口県下関市にある「下関嚴島神社」は、第二次長州征討の際に高杉晋作が戦勝祈願をしたことで知られる神社です。高杉晋作が小倉城から大太鼓を持ち帰り奉納した様子が描かれた見開きタイプの御由緒御朱印など、たくさんの種類の御朱印が授与されています。